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コミュニティをもっと楽しく もっと先へ。こんにちは、さかい美佐です。
タイトル紹介:
#176 コミュニティの『メタ・エンゲージメント学』〜集合知を創発させる!コミュニティ全体を賢い脳に変える3層メタ認知システム〜 をお話します。
つかみ:
「話しているのに、思考が深まらない」。投稿もある。コメントもある。議論もしている。なのに、気づけば同じ話を繰り返している。新しい視点や、次の一手が生まれない。
前回は、コミュニティには"波"があり、Always On(常時接続)≠Always Engaging(常に盛り上がる)ではない。だからこそ「盛り上がるタイミング」と「休むタイミング」を設計する、バイオリズム・エンゲージメント学について書きました。この時間設計が整うと、コミュニティはかなり安定して回り始めます。
でも、その次に出てくる"別の壁"があります。運営者が頑張って問いを立てても、場が"答え合わせ"で終わってしまうこともあります。また、コミュニティ全体がいい人モードになってしまって、傷つけないように表層的な承認になっていたりしませんか?
これって、熱量の問題ではありません。タイミングの問題でもありません。問題は、「場の思考OS」が更新されていないこと。つまり、コミュニティ全体が"考え方のクセ"に引っ張られている状態なんです。
結論を言うと:
今日のテーマは「深い議論は、遠慮がストップをかけている」です。コミュニティは、盛り上がる場所ではなく、思考が育つ場所にもなれるんです。
理由は3つあります。
【理由その1:良い人モードが常に全面に出ていると真摯な意見が出にくい】
『うちのコミュニティは良い人が多いんです』そんな発言をよく聞きます。私自身も、本当にそう思っていますし、ほとんどの運営者はそうだと思いますよ。(うちの子、うちのペット可愛いと同じ)
ただ、良い人モードが常に全面に出ていると、その場を綺麗にまとめようになっていまい、真摯な意見が出にくい環境になってしまうんですね。真摯な意見やフィードバックは言わないと悪いんです。
昨夜もメンバーのイベントを開催したのですが、参加者からの一言を最後にもらっていました。もちろん素直に『良かった』も心からの意見でしょう。ただ、思う改善点を言ってあげないと、開催したメンバーは気が付かず、改善できるチャンスを失います。
ストレートにいうと場の空気が…であれば『私だったら…』『XXXXだったら、より良かった』を加えてあげると良いです。もっと良いのは、持ち帰って調べるような問いが出ること。『ということは、もしかしてBにも関係してたりしますか?』など思考の幅を広げると深まりますよね。
【理由その2:メタ認知は3層構造で捉えることができる】
ここで必要なのが、「わからないし」とか「言ったら悪いし」ではなく、考え方を見直す"メタ認知"という仕組みです。
メタ認知というと、「自分を客観視する力」という印象が強いですが、コミュニティで本当に効くのは、もう一段上。私はこれを、3層構造で捉えています。
①個人のメタ認知(自分の思考のクセに気づく)。たとえば、私はつい結論を急ぐ、私はわかってないのに意見をいうべきではない。こういう"自分のクセ"を、自分で見つけられる状態。
②相互メタ認知(相手の思考のクセを理解する)。コミュニティが停滞する原因は、意見の違いよりも「思考モードの違い」が噛み合わないことです。発散したい人、収束したい人、慎重に考えたい人、まず動きたい人。この違いを「相性」ではなく、"特徴"として扱えるだけで、議論は荒れにくくなります。
③集合メタ認知(コミュニティ全体が自分たちを客観視できる)。そして最終的に目指したいのはここです。運営者が整理しなくても、誰かがこう言い出す状態。「そもそも今、何のために話してたんだっけ?」「この議論、いつも同じ着地になってない?」「今は答えを出すより、ブレストがよさそう」。こういう"軌道修正"が自然に起きると、コミュニティは一気に深くなっていきます。
【理由その3:従来は個人任せだが、システムとして設計できる】
従来のアプローチは、個人の能力任せで思考の質を向上させようとする。新しいパラダイムは、コミュニティの「システム」として思考力を設計し、集合知を創発させる。
メタ・エンゲージメント学は、個人のスキルだった「メタ認知」をコミュニティ全体の「思考OS」として拡張し、「管理される場」から「自ら学習し進化する場」への変革技術です。
そもそもコミュニティの目的として、深く話し合う機会を、どう捉えるかということもあります。例えばオンライン交流会の目的は、新メンバーの歓迎がメインかもしれません。であれば深く話す機会は別の方が良いですよね。より情報過多の時代、どうしても時間は短く、早く先への風潮です。するともっと話合いたいニーズが置いていかれます。
とすると、まずはニーズ調査からです。アンケートやヒアリングで、深く少人数で話す会はどうか聞く。あれば、テーマ設定をする。このように別立てでやると良いですよね。
では、具体的にどうすればいいか、3つのアクションをお伝えします。
【アクション1:第1層「個人メタ認知の強化」で振り返りの機会とガイドを提供する】
例えば「今月のインプット・アウトプット振り返り3つの質問」テンプレート。効果は「自分はつい批判的」「アイデアはあるが発言しない」等の思考・行動クセの客観視。メタファーは演奏録音を聞き返し、自分の音を正確に知ることです。
そう考えると、振り返る機会を作ること、振り返りかたをガイドすること、この2つが必要ですね。
私は前職だと、月に一回のマンスリーオンライン、今でも月に一回のMeetUpで短い時間ですが振り返り時間を作っています。できたこと1つを共有 → それを自分の目標のどんな一歩になったか、こじつける → なぜそれができたか、シンプルにいうと…みたいな流れでやっています。
【アクション2:第2層「相互メタ認知の促進」で思考モードを全員で共有する】
例えば、議論時に「思考モード」を全員で共有「今はアイデア拡散フェーズ、批判は次で」。効果は「あの人は現実が見えない」→「発散モードで自由発想中」への認識転換。メタファーはオーケストラで他パートの音を聞くことです。
振り返りにも自分の思考のクセがでます。なので自分で振り返ることも良いですが、コミュニティ活動として行うと良いですよ。他の人の振り返りは、思考の幅を広げますし、そのメンバーの意外な一面も見出せる機会です。ただし、できたことなどが自慢になりすぎないことと、立派なこと=報告すべきことではないと伝えてくださいね。
【アクション3:第3層「集合メタ認知の創発」でメンバーに運営を任せる】
例えば、運営者介入不要で「そもそもこの議論の目的は?」の声が自然発生。効果は「管理されるコミュニティ」→「自律的に音楽を創り上げる楽団」への進化です。
既に書きましたが、例えば、深いテーマで話す会ができたとすると、最初はコミュニティマネージャーがファシリテートします。でもその次からはメンバーに任せても良いと思いますよ!
自由入場・自由退出、リーダーは持ち回りでも固定でもOK、できる範囲で議事録をコミュニティに共有する、などあるとスムーズでしょう。
まとめ:
コミュニティマネージャーにとって、全体の親密さやスムーズな人間関係のためのメンバーの良い人モードは必須なんです。ただ、真摯な意見は、結果コミュニティ全体を育てますので、良い人モードで意見を言わないより、良い人だからこそ、真摯に意見を伝える。そんな文化を目指しましょう!
締めの挨拶:
今日は以上です。頑張るあなたを応援しています!
最後まで聞いてくださってありがとうございます。いいねやコメントくださると嬉しいです。コミュニティに関するご質問は、この音声かnote記事にコメントください。私から回答させていただきます。
さかい美佐でした。