忠犬ハチ公の銅像が、東京・渋谷のスクランブル交差点前の広場にあることはご存じだと思います。ハチ公の物語も、僕たちには身近で親しみのある話になっています。
このハチ公の石碑が、青山霊園の中にあるのをご存じですか? 青山霊園は、おしゃれな街・青山の一角にあります。
さて、この「青山=あおやま」を「青山=せいざん」と読むと、おしゃれな街のイメージが一変します。
「青山=せいざん」は、「男児志を立てて郷関(きょうかん)を出(い)ず」という詩の中に出てきます。この詩は、幕末の僧侶・月性(げっしょう)が書いたものです。この中に「人間(じんかん)到る処(ところ)青山(せいざん)有り」とあるのです。
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男児(だんじ)志を立てて郷関(きょうかん)を出(い)ず
学若(も)し成る無くんば死すとも還(かえ)らず
骨を埋(うず)むる豈(あに)に惟(た)だ墳墓(ふんぼ)の地のみならんや
人間到る処青山(せいざん)有り
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「青山=せいざん」は、人が死んで骨を埋める土地。墳墓の地。死に場所のことをいうのです。
青山霊園には、幕末から明治・大正・昭和にかけての活躍した志士や政治家、軍人を始め、作家、芸能人の方も多く眠っています。
そこに忠犬ハチ公も、主人の上野英三郎博士とともにいるのです。
秋田から出てきて上野博士に最後まで付き従ったハチ公も、月性の詩のように、志を全うしたともいえます。
「忠犬にも到るところ青山あり」ってことなのでしょうか。
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