Talkご説明〜このシリーズについて久下(くげ)です。
それでは早速、音声配信を始めたいと思います。
前回に書いたように、新型コロナによる長い休校への対策としてスタートします。
これを録音している現在はまだ4月上旬で、これからどうなっていくのか分かりません。可能性が高そうなのは、「夏休み」がほとんどなくなるというケースです。
私はいまの高校も前の高校もその前も、2年では近現代史、3年では原始古代から残り全部、という学校でした。
ですから、3年の夏休みの時点では、忘れかけている近現代史を復習することを強調してきました。
今年、もし夏休みがなくなるのならば、その「近現代史の復習」をしてもらいたいと思っています。
これから始めるシリーズは、数年前から始めた夏休みの講習としてやってきた「近現代史の流れ」を把握するというものです。
通常の授業では説明することが難しい、歴史の大きな流れ。それをまとめながら、諸君の復習を補おうというものです。
幕末から戦後まで、全体を8回に分けています。
時代の区分や流れを板書しながら解説するイメージです。
ただし、実際の講習では、板書風のプレゼンテーションを映写していました。
そのデータをPDF化しています。
本文記事にリンクを表示しますので、そこからPDFを入手してください。
PDFの表示は、前回お話したように、PCのAcrobat Readerが良いと思います。
スマホで見る人は、これでも前回ご紹介した「SlideBooks」をオススメします。
***
ところで歴史の流れとは何でしょうか。
私は2通りの考え方を考えています。
一つは「物語」です。因果関係といってもいいでしょう。「こうなった結果がこうである」ということ。単体の事件や人名、年代を丸暗記するだけでは面白くないし、覚えにくいのは、「物語」がないからです。授業では、たくさんの「物語」をお話しています。
もう一つは「時代区分」です。実際の世の中は、歴史は、途切れることなく続いています。でも、振り返ってみれば、あるいは俯瞰してみれば、ある時点と前と後では様相が変わっている。AからBへと時代が変わっている。このAからBが、歴史の流れです。試験などでは、この時代区分を意識した出題がされます。時代の古い順に並べたり、時期が違う事項を選んだり。これは、年代を覚えるべきなのではなく、時期区分がわかっているかどうか、なのです。
このシリーズでは、後者の「流れ」、時代区分がメインになります。前者の「物語」は、日常の授業で扱えるからですが、実際にはできるだ解説の中に織り込んでいこうと考えています。
「近現代史の流れ」シリーズ全8回、お楽しみに。
***
実はこのシリーズは、すでにYouTube動画として配信しています。
→http://kugetetsuya.g1.xrea.com/bakuso.html
字幕機能を使って解説も文字で見ることができます。
ただ、動画はどうしても通信費用を圧迫するので、WIFIがないと見るのが辛い人もいると思い、PDF・音声の組み合わせで再構成しました。