映画『シンシン(Sing Sing)』のコンテンツ回2作目。
ニューヨーク州シンシン刑務所で実施されている収監者更生プログラムの演劇グループを描いた実話で、出演者のほとんどが本人役(Az Himself)という驚きの作品。斜に構えていた悪党ディバイン・Iが、仲間たちとの信頼関係のなかで少しずつ変わり、ハムレットを堂々と演じるまでの変化。親友マイクの突然死、無実の証拠が却下される絶望、それを支える仲間のケア、そして出所後の感動的な再会まで──
「演劇にこんな効能があったのか」と感嘆する回。
わかさんの大学時代の演劇経験(暗転で手を繋いで舞台へ走る話、公演後に全部ボコボコにバラすエモさ)、本人起用という覚悟の作品作りまで広がる。前回『佐藤さんと佐藤さん』との対比で「ケアに満ち溢れた関係性」が一段と浮かび上がる。
映画『シンシン(Sing Sing)』レビュー回/ニューヨーク・シンシン刑務所の演劇プログラム/出演者ほぼ全員が"Az Himself"の本人役/主役ディバイン・Gと悪党ディバイン・I/「俺に指図すんじゃねえ」斜に構えた初登場/「お前が誰か思い出させてやる」名セリフ/わかさんの大学時代の演劇あるある/感情解放、100%で喜ぶ練習法/ロックな白人の演出家/親友マイクの突然死とゲネプロでの爆発/シャツで迎えに来たディバイン・I/演劇は人間に戻るための時間/暗転で手を繋いで舞台へ走る協力プレイ/本人を起用する作品の絶妙なバランス/前回『佐藤さんと佐藤さん』と真逆のケアに満ちた関係