言わずと知れたディズニー帝国の超ドル箱シリーズの最新作にして初アジア人ヒーロー作品となる「シャンチー」。北米と中華圏市場をカバーする巧妙な世界戦略のように見えるが、どうやらそう簡単な話ではなさそう？！その行方はいかに？？

村上春樹特有のポエムな世界がアレだなぁ～と面食らった冒頭10分からグイグイと引き込まれる重層的な物語と日本の美しい風景を映画に閉じ込めた傑作。おそらく後半はほぼオリジナル脚本だと思われますが、愛する人と人とのコミュニケーションをテーマに、劇中劇、劇中現実、そして、作り手や観客の現実とがリンクする多重な構造になったストーリーは圧巻です。

優等生少女と不良少年の恋愛を描いた国民的女優とトップアイドルTFBOYSイーヤンチェンシー主演のティーンムービーで、さらに苛烈な受験戦争といじめ問題をえぐる社会派ドラマで、しっかりお金かけて作ったことが分かる俳優陣・演出・美術もすばらしい製作内容。そして興行収入240億円超。。「三方よし」な中国エンタメ市場を象徴している作品です。

東映ヤクザ映画の正統後継となる白石和彌監督の容赦ないバイオレンス最新作。仁義なきシリーズよろしく、暴力団、警察も含めて、何が正義か？何のために生きるのか？どこにも救いのない世界に生きる男たちと、それに翻弄される人々の闇をこれまでかというほど徹底的に描いてます。本年度、オススメの日本映画の一本です。

最近、エグい映画を連続して鑑賞していた中、久々に爽やかな青春映画となりました。何かに打ち込む高校生の恋と友情と。そして、映画ならではのトンデモ展開がいい塩梅に合わさった良作でした。ただ、これ、リアルタイムの高校生に受け入れられるのか？？若干の不安もよぎる作品でもありました。

アカデミー脚本賞を受賞し、絶賛の声も多く、全ての男性が観るべき！との声も挙がっている本作。遅ればせながら鑑賞。確かに脚本賞は伊達じゃないし、傑作であることは間違いない。そして、こんな気分になるとは、、、兎にも角にも感情をえぐられます。

DCコミックスの極悪ヴィランが大集結するシリーズ作品『スーサイドスクワッド』第二作目にして、今やディズニー帝国筆頭のマーベルヒーローへアンチを翻して見事に成功？！この世界は誰のもの？正義って何？そして！映画はディズニーのものじゃないッ！という叫びにも似たような終盤の展開は圧巻です。

ブロードウェイの大ヒット作をクレイジーリッチのジミーチョウ監督が映画化した本作。アメリカ社会に暗い影を落とす移民問題を乗り越え明るく前向きに生きる様を、ラテンリズムでノリノリにミュージカルで描く。ともすれば飽きてしまうようなミュージカルジャンルにあって、音も踊りもラティーノはシンプルにかっこいいし、テーマにもマッチしていて◎です。  

●あらすじ紹介 

●率直な感想  

●ネタバレ評論

早いもので2021年もすでに折り返し。繰り返し非常事態が宣言される中、映画産業には厳しい状況が続いています。ビッグタイトルが公開延期を余儀なくされつつも、邦画も洋画も含めてシブい傑作が目立った印象。今回は、ただの映画好きのクリエイター寄りのメンバーが集まり、一人一人、上半期の映画の中からベストを挙げて語るだけの雑談回です。

●サウンドオブメタル

●ビーチ・バム

●ノマドランド

●花束みたいな恋をした

夏休み日本映画の大作アニメ、細田守監督最新作をレビュー。ポスト宮崎駿とも呼び声高い細田監督。これまで全作品を鑑賞済みですが、これぞ！という一本には出会えていない印象は拭えない中、本作は控えめに言って傑作！おそらく作り手が目指したのはディズニーへの挑戦。映像、音楽、演者、資本力、日本のエンタメシーンが持てる最大出力で挑み、見事に結実した作品に万雷の拍手を贈ります！  

●率直な感想 

●ネタバレ評論