書類に朱肉をつけ、力を込めて印を押す。「ポン」という小気味よい音とともに、そこには赤い証(あかし)が残る。かつて日本のビジネス風景において、それは完了や承認を意味する絶対的な儀式でした。
しかし今、時代は「ハンコレス」へと大きく舵を切っています。デジタル化の波、ペーパーレスへの移行。本来であれば、その存在意義を問われ、消えゆく運命にあったかもしれない「ハンコ」という文化。
ところが、名古屋に本社を置く「シヤチハタ株式会社」は、2025年に創業100周年を迎え、今なお進化を続けています。なぜ彼らは生き残ることができたのか?
今回の放送では、誰もが知る国民的商品「ネーム9」の生みの親であるシヤチハタの歴史を紐解きます。1925年の創業から、インキ不要の革命的商品「Xスタンパー」の開発、そして自社製品の市場を自ら食い合うこと(カニバリゼーション)を恐れぬ決断。さらには、現在の舟橋正剛社長による、デジタル領域「シヤチハタクラウド」への大胆なピボットまで。
「我々はハンコ屋ではない、インキ屋だ」
その再定義がもたらしたのは、釣具やペット用品、コスメにまで広がる驚きのプロダクト展開でした。伝統を守るために必要なのは、頑なな姿勢ではなく、インキのように形を変えて浸透していく柔軟性なのかもしれません。
あなたのデスクにあるその一本が、実はとてつもないイノベーションの結晶だとしたら。「働く」を考えるシリーズ第6弾、企業の生存戦略と未来への適応を巡る物語をお届けします。
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