サムネは100日チャレンジのビジョン画。47枚目。マルシェの少し前に描いた、タイトル【ともにいきる】
小学校の図工の授業で、先生が物語を読み、その絵を描くっていうのがあって。
私も他の子達も、山の中を描いた。
先生が言った。
「自然に生えてる木は、まっすぐ横に並んでないから、全部ずらして描くんですよ」
なるほど!と思って、生えてる根元の場所を前後少しずつずらして描いた。
でもね、よく考えてみたら。見る方向を変えたら、まっすぐ横に並んで見える位置があると思うんだ。
種類も違うし、生まれたときも違うし、意図して並べて植えられたわけでもない。縁もゆかりもない2本の木は、それぞれにそれぞれを生きていて。長く、関わり合うこともなく。
それでも、ふと視点が変わったとき、それらはまっすぐ横に並んで生きている事実を、それぞれに知ってしまった。
多分、この先も交わることはなくて、交わることもできなくて、それぞれがただ、自分の姿を尊び、相手の生き様を心静かに愛で、地に落とす影や、結ぶ実りが、誰かの何かになればと祈る。
そんな思いをこめて。
…でも、だからこそ、それを越えてしまいたいという欲望を自分の中にみたとき、あさましいと感じて途方に暮れてしまうんだろうな。
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