『第三の男』シーン3
『ローマの休日』や『風と共に去りぬ』といった名作映画には、ネイティブがよく使う定番の会話表現がたくさん登場します。
このシリーズでは、決まり文句や名ゼリフを少し変えた表現まで、現代の自然な会話でも使えるものばかりをピックアップしてお届けします。
●『第三の男』●
映画のあらすじ:
親友ハリーに呼ばれて、第二次大戦直後のウィーンを訪れたホリー。ハリーは犯罪者で、交通事故で亡くなっていました。その事故には目撃者がいて、いまだ特定できていない「第三の男」がいたことが明らかに。その男の正体とは…。
◆シーン3◆
映画のラストシーン。葬式の帰り道の車中で、ホリーはキャロウェイ少佐にアンナのことを「よろしく」と頼んでいます。
Calloway: I'll have to step on it if you're going to catch that plane.
Holly: Calloway, can't you do something about Anna?
Calloway: I'll do what I can, if she'll let me.
キャロウェイ少佐: あの便に間に合いたいなら急がないと。
ホリー: キャロウェイ、アンナのこと、なんとかできないか。
キャロウェイ少佐: 彼女が望むなら、なんとかやってみるが。
step on it は step on the gas と同じ意味の口語表現で、文字通りには「車のアクセルを踏む」、つまり「急いで車で行く」「車のスピードを上げる」という意味になります。また、車でなくても、単に「急ぐ」場合にも使えます。
◆例文◆
A: Thanks for giving me a ride. I need to get to the train station in 20 minutes.
B: Oh, wow--we'd better step on it.
A: 送ってくれてありがとね。あと20分で駅に着かないといけないんだ。
B: それは大変! 急がないと!