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地球には暑くなると自動で冷やしてくれるエアコンが備わっています。ただしその冷却装置、フル稼働までに数十万年かかるうえ、内部が「サビ」で目詰まりしているというポンコツぶり。今回は、ハーバードのチームがこの詰まりを掃除するために海の細菌の遺伝子をいじり倒した、Nature Biotechnologyの最新論文を追いかけます。
Nature Biotechnology
Engineered bacterial siderophore production accelerates rock weathering for carbon removal
火星の北半球はつるっとした平原、南半球はごつごつの高地。この「顔が二つある惑星」の謎は半世紀議論されてきましたが、証拠はずっと表面の形だけでした。2026年8月のネイチャー論文が突き止めたのは、その違いが地下1000kmのマントルまで続いていて、南側が200度から400度も熱いという事実。掘らずに、着陸もせずに、どうやって惑星の中身を見たのか。その名探偵っぷりを10分で追いかけます。
Nature
Tidal tomography reveals a thermal anomaly beneath Mars’s crustal dichotomy
ナオト博士の地球まる見え YouTubeチャンネル
2022年、月に向かうNASAのロケットに乗っていたのは、人間ではなく2体の女性型マネキンでした。片方だけが着せられていたのは、重さ26キロの奇妙なチョッキ。この一枚が、宇宙飛行士の寿命を半年分守るかもしれないという話を、10分でお届けします。
Science Advances
First evaluation of wearable radiation protection for human deep space exploration, as flown on Artemis I
2021年から2023年、減り続けていたはずの南極の氷が突然6950億トンも増えました。「温暖化、終わった?」と騒がれたこの事件の真犯人は、南極から7000キロ離れた赤道の海にいたのです。宇宙から地球の体重を測る衛星と、水に色をつけて追跡する驚きの手法が暴いた、地球規模のテレメトリートリックを解説します。
Nature
Multiyear tropical warm pool warming drives slowdown in Antarctic mass loss
雷が鳴ると、地面もわずかに揺れます。この現象は30年以上前から知られていましたが、波形があまりに複雑なため「使えない雑音」として捨てられてきました。ところが2026年、街に埋まった通信用光ファイバーと、たった一つの数学的アイデアによって、この厄介者が地下100メートルを映し出す無料のスキャナーへと化けたというお話です。
Science Advances
Imaging Earth’s subsurface with thunderstorm-generated seismic waves
海岸で拾った石を、石の博物館で鑑定してもらいました。ほとんどが3秒で「石英」と処理されていく中、次男の石だけに専門家の手が止まります。「これは珍しい。キツネ石だね」——家族に宝物が生まれた瞬間と、その宝物が消滅するまでの一部始終、そして福井駅前で恐竜に怯える男たちの後編です。
1週間の夏休みをいただき、7歳と4歳の息子を連れて男三人旅に出ました。目指すは宝石ヒスイが拾える新潟県糸魚川、駅から「車で5分」の海岸。この日本語を信じなかった博士が、気温34度の国道で何を見たのか。地球のことを知っている男が、目の前の防波堤を知らなかった話です。
日焼け止めがサンゴを白化させることは、科学者が何年も前から警告していました。ところが「使っている人間がそれを知っているか」を調べた論文は、地球上にたった9本しか存在しなかったのです。科学と社会のあいだに空いたマリアナ海溝級の溝を、小石とフラスコと漁網で測りにいった研究者たちの挑戦をお届けします。
Marine Policy
User habits and public perceptions of sunscreen pollution: A global review and case study of Britain’s Ocean City
地球温暖化で自分が害を受けると思うアメリカ人は、たったの47%。しかもイェール大学の最新研究で、実際に死亡リスクが高い地域ほど住民が油断しているという衝撃の事実が明らかになりました。「危険の地図」と「思い込みの地図」を重ねたとき、そこに浮かび上がったものとは?
GeoHealth
Misperception of Extreme Weather Event Mortality Risk in the United States
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