新型コロナウイルスの感染防止が止まりません。メディアの連日の報道を見ていて、気が塞いでしまっている方も少なくないと思います。
台湾は、かつて2003年のSARSの際、医療関係者を含め多数の人が亡くなったこともあり、当初から非常に計画しており、蔡英文・総統のリーダーシップのもと、全力で感染拡大への取り組みを続けています。台湾も市中感染は起きていますが、政府、地方自治体が全力で国民を守るという姿勢を打ち出していることで、支持政党に関わらず、国民に一定の安定感が生まれ、パニックが抑えられている印象です。
こうした中、台湾の人からは、日本の対応について、意外に感じるという声、より厳しい言い方をすれば、批判的な声が多数出てきているんです。
日本にお住まいになっているリスナーの皆様の中には、台湾が騒ぎすぎだという考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、日本政府にも台湾のような先手の対策をとってほしいと希望されている方もいらっしゃるかもしれません。あまり気分のいい内容ではないかもしれませんが、台湾の人々の日本への信頼、関心の高さがあってこそという事もご理解頂きたいと思います。
こうした中、あるネットユーザーの分析が大きな話題となりました。このネットユーザーは、日本人のプロ意識や他人に迷惑をかけられないという社会が、体調不良でも病院にいかずに勤務を続けることにつながり、重症化してから発覚するという結果につながっていると指摘、そして台湾が現時点で、日本に比べて感染拡大を抑えられている理由について、8つのキーポイントを揚げました。
第1に、中国大陸に対する強い警戒心により、すぐに感染源のコントロールを行えた。
第2に、過去のSARS対応の経験により、体制が確立されており、すぐに検温メカニズムを構築することができた。
第3に、廉価な健康保険により大量の医療リソースを消耗するという欠点はあるが、人々が体調不良だとすぐに病院に向かい医師の診断を受ける為、医師の警戒心も市民よりも高かった。
第4に、日常的な空気汚染が、台湾ではもともと多くの人々がマスクをする習慣があった。
第5に、多人数で食事をする際、取り分け用の箸、スプーンを使う習慣がある。
第6に、与党・民進党政権と中国大陸当局との政治対立で、来台中国大陸観光客がちょうど激減しており、結果、外部からの驚異が低下した。
第7に、それほどプロ意識はなく、風邪をひけば休み、仮に出勤しても、体調不良であることを隠さない。解熱剤を飲んで、無理して通常通り働く日本のようなケースはない。
そして、第8に、公共交通機関が発達しておらず、スクーターの保持率は世界でトップとなっている。結果、交通事故の問題や空気汚染の問題は存在するが、通勤時に狭い空間に閉じ込められるリスクは抑えられる。
以上の8つです。全面的に同意できるわけではないですが、ある時は弱みが強みになるということもいえそうです。
双方の往来も自粛ムードが漂う中、とにかく一日も早い収束を期待したいと思います。リスナーの皆様も、くれぐれもお身体にお気をつけくださいませ。