記念すべき第10回は、小説家の石沢麻依さんをお迎えしてお送りします。
畠山さんの芥川賞受賞作『叫び』、石沢さんのご近作『木偏の母』(「すばる」2024年2月号)、『糸芝居』(同2025年9月号)をめぐって、お二人のスタイルや制作の方法を語り合います。
▼目次
海と時差を超えて/畠山作品の触覚と視覚の混合/17-18世紀オランダ絵画における静物画(ヴァニタス)/見ながらにして触っている/木を磨き込んで瑪瑙のように見せるスタイル/見る前に触る人/ヒエロニムス・ボス、ゴヤ、ブリューゲル/ホヤの悪夢/飛ぶ寿司桶と家族関係の気持ち悪さ/顔が見えなくなっていき、口の動きの残像だけが残る/視覚的なものを書くためには、ある一つの視点が動いてはいけない/視点は触覚によって移り変わる/歩くリズムと足の感覚が視点を支えている/夏目漱石『草枕』の冒頭/〝足〟の作家、畠山丑雄/幽霊的なものの書かれ方/意識的にいましめていないと、人間は簡単に他の人やものになってしまう/一人称と三人称の間にはそんなに距離がない/言葉は自己と一致していないのでどこまでも行ける/言語による縛りの強度/ドイツ語は一人称と三人称の距離が遠い/格変化のいましめ/三人称の自分=幽霊/石沢さんの短篇連作『木偏の母』と『糸芝居』/「統率がとれていないコロス」としての「私たち」/インゲボルク・バッハマンの『ウンディーネ』のイメージ/環状線と迷宮/刺繍は隙間がなければ模様にならない/「母親になる」ということの不可解さ/語り手を信じないこと/descriptionで掬いきれないもの/イメージを作り上げながら壊していく/言葉が先走っていかないと「不思議なこと」は起こらない/書いている小説が記憶化する/ブルーノ・シュルツの人工物感/14-15世紀北方ネーデルランド絵画のスーパーリアリズム/神の視点のクリアさ/時間を結晶化させる視線/現実の歪め方をめぐる連作/畠山丑雄は既にミノタウロス小説を書いていた?/ミヒャエル・エンデ『鏡の中の鏡』/『叫び』の意外な参照元、『燃えよドラゴン』/『007 スカイフォール』の鏡
▼石沢麻依さんTwitter(X)石沢麻依 Mai Ishizawa(@ishizawamai)さん / X
▼石沢麻依さん短篇「青の瞼」掲載「文學界」2026年7月号https://x.com/Bungakukai/status/2062001640325156930?s=20
▼畠山丑雄さん書評掲載「新潮」2026年7月号
https://x.com/Monthly_Shincho/status/2062088509390020936?s=20
▼畠山丑雄著『改元』(石原書房)
・石原書房WEB書店
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▼芥川賞受賞作『叫び』(新潮社)
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製作:石原書房
石原書房