ダカール・ラリー完走まで残り1日。藤原慎也選手は、総距離700kmにおよぶ第12ステージの死闘を振り返ります。311kmのSS(競技区間)では、200kmも続く石だらけの枯れ川という、プロですら音を上げる地獄のようなコースが待ち受けていました。序盤のジャンプ失敗で肩を負傷し、相次ぐ不気味な「虫の知らせ」に翻弄されながらも、藤原選手は本能的な危機回避で致命的なクラッシュを免れます。8,000kmを走破し、ゴールを目前にしたリエゾンで溢れ出した涙の正体とは。死と隣り合わせの極限状態で築かれた「骨折仲間」との絆や、満身創痍でポディウムを目指すライダーの矜持が、生々しい言葉で語られます。
ヤンプのスタート地点への帰還 / 最終日前日はトップ争い以外「パレード」のような雰囲気 / 総距離700km、SS311kmの過酷な長丁場 / 200kmも続く石だらけの枯れ川(リバー)の走行 / 枯れ川への1mの段差ジャンプでの着地失敗 / ハンドルを無理に引き上げ肩を負傷 / 痛みとリスクを考慮した「キープライディング」への戦略変更 / ブーツの中の棘や石の跳ね上げといった不気味な「虫の知らせ」 / ブラインドコーナー先の巨大植物を危機一髪で回避 / 膝の違和感から「今日は攻めてはいけない」という直感 / 砂丘で相次ぐ他車のクラッチトラブルとクラッチを温存する技術 / 朝のリエゾンとゴール手前で堪えきれず流した涙 / 8,000kmを走り抜いたことへの圧倒的なアンバランスな感情 / 目の周りの小骨を骨折した状態で走り続ける奇跡 / 「1%の速度アップが死への確率を上げる」というラリーの心理 / ステージ2での10m級ジャンプと空中で覚悟した死の恐怖 / 毎日通うメディカルセンターの混雑と悲惨な光景 / サンダーズらと結成した「鎖骨骨折仲間(Broken Bone Club)」 / 遠征記録を8万字超の書籍にする出版プロジェクトの構想 / 最終日105km、正午のゴールポディウム登壇への期待