個人の話、個人の経験や感覚、価値観の話と、社会全体、世界の話と結びつけるのは簡単ではありません。たとえばですが、すべての人がLGBTのLGであったとすると、次の世代の人類は0になります。極論ではありますが。
だからといって、単に子孫を増やすことだけを考えて最適化していこうとすると、人権を踏みにじることも起きてしまう可能性があります。
色々な価値観があって、それぞれ認め合う必要があります。だからこそ、マイノリティーの当事者は、攻撃して破壊することではなく、理解と共存を求めてほしいと思います。というのも、いきなり不意打ちで攻撃されることが多いからです。価値観が違う相手は敵でも悪魔でもありません。まずは話して、自分の価値観をしっかり伝えることからはじめるべきです。怒りや苛立ちを伝えると、価値観が伝わるどころかさらに大きな分断を呼びます。
差別である、蔑視であるというのは、本当にどうにもならなくなったときに、広く世間を巻き込んだ思想を形成していく際に使うことはありますが、自分の価値観にあわない人に差別主義者のレッテルを貼り、自分に代わって世間に誅させようとするのは、ある種の暴力です。
ぼくは、同性愛の話はどうしても気持ち悪く感じます。これも尊重してほしいです。それはぼくが「19歳の女子大生が好きな40代男性である」と仮に言い出したときに、気持ち悪いと言われるのと同種のものです。
なので、そこはある程度認めあった上で、しっかりと分かれて暮らすことが大切です。ぼくはLGBTを蔑視していませんが、新宿2丁目ではまず飲みません。なんとなく苦手だからです。それもぼくの価値観です。
強い側は何も言うな、弱い側のすべてを認めよということを言っていると、次第に強弱が逆転していきます。強いとか弱いとか、格差が上とか下とか言わずに、議論するべきことはしっかりと議論すればいいと思います。
その上で言うのは、女子サッカーは差別されているから人がいないのではないとうことです。足りないのはビジネス感覚で、もっとお客さん、見込みとしてお客さんになりそうな人に向き合っていくべきだろうと思います。
個人的なことではありますが、『 WE Love 女子サッカーマガジン』主筆の石井和裕さんに、書籍を献本したあと女性蔑視と言われたことに非常に強く憤っています。そして、そのあと女子サッカーには足を運んでいません。
こういう一方的かつ暴力的な言説はなくすべきだと思います。必要なのは人権でも、ボーダレスでも、多様性でもなく、お客さんを楽しませるエンターテイメントだからです。
1度差別主義者のレッテルを貼られると、傷つき、そのことを忘れられなくなります。
本当に差別だと思うなら裏でコソコソいっていないで正面から堂々と論じてください。まずは穏当な主張からはじめ、少しずつ理解を増やし、あるべき世界を創っていってください。
話は戻りますが、女子サッカー選手の給与については、その興行によって、どれだけ稼げているかに依存しています。もしも収益が小さいのに給与水準をあげよと要求しているとしたら、より強いものに保護を求め、依存しようとする姿勢だといえます。
一般の観客は、差別主義者と言われるのがいやだから女子サッカーにいってお金を払おうとは思いません。どうしても見に行きたいと、心の底から感じるからこそ、丸1日を使って、お金を払って試合を観に行きます。
よりよい女子サッカーを作って行こうと思うのであれば、LGBTなどマイノリティーの保護や、差別を受けていると訴えることではなく、女子サッカーの素晴らしさを説いてほしいです。身体能力の差は、興行の人気にはまったく関係がありません。では何だろうか。そこを考えて、行動にして、突破していかないことには未来はありません。
それは差別ではなく淘汰です。女子サッカーだけではなく、男子サッカーも、バスケも、バレーも、ゴルフも、ディズニーランドも、プロレスも、みんな戦っています。お客さんを奪い合っています。人のせいにしていては、絶対に勝てません。
日本で最もうまく表現できる書き手になれる自信すらあります。
しかし、石井さんに蔑視と言われてからは女子サッカーのために何か活動をしようという気持ちが完全になくなっています。
もっと、みんなが気軽に参入できて、気軽に語れて、もしも間違えたとしても蔑視主義者と言われるリスクがないようなものを目指してほしいと思います。ぼくもぼくで、どこかで女子サッカーについて語るのを再開します。それにはもっと西葛西出版とOWL magazineが力を付ける必要があります。我々はフェミニストに蔑視と言われることで、地獄を見ました。
石井さんの発言がスポニチアネックスにとりあげられ、蔑視発言とパワハラをしたと事実かのように書かれました。それをまとめサイトに転載され、1年ちかく中傷され続けました。その根拠は石井さんの発言だけです。ぼくのことを女性蔑視主義者だといったのは、この世で石井さんだけです。
これを読んでいたら速やかに訂正して下さい。間違えたら直す。これができないのであればジャーナリストのような活動は停止してください。