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クリエイションツールとしてのコンセプトはどうあるべきか。都市計画やコンテンツ制作におけるコンセプト文鑑賞を経て、評価をするための軸を作ります。カワサキがもんもん考えて持ってきたメンドクサ回です。#自由研究
[トピック]
二人の住所のコンセプト文 / コンセプト文の事例収集 / 直感的コンセプト文のよしあし / ポジティブ項目とネガティブ項目 / コンセプト文における世界定め / 反証可能性との類似性 / 誠実さと射程の長さ / ラッキーもくもくチャンスのコンセプト批評
●毎週火曜朝8時の基本週1回配信
●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです
●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします
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→番組HP
[参考文献]
話題に出た作品・サービス
世田谷区のコンセプト文
「持続可能な未来を確保し、あらゆる世代が安心して住み続けられる世田谷をともにつくる」
世田谷区基本計画(令和6年度~令和13年度)の第3章 基本方針から抜粋
中野区のコンセプト文
「つながる はじまる なかの」
中野区基本構想(令和3年3月23日改定)の2.10年後に目指すまちの姿から抜粋
🎬Alian
1979年
大型宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、そこに入り込んだ得体の知れないものに乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いたSFホラーの古典
リドリー・スコット監督・ダン・オバノン脚本
オバノンがプロットを持ち込む際、"Jaws in space"として売り込んだ。
概念・補助資料
反証可能性
「誤りをチェックできるということ」または「科学的理論は自らが誤っていることを確認するテストを考案し、実行することができる」という科学哲学の用語
科学の必要事項として科学哲学者カールポパーが2002年ごろに提唱。
世界定め
江戸歌舞伎には「世界定め」という重要な約束事があった。「何の世界の物語で行こうか」という約束。
この「世界」は、おおざっぱには時代・お家・世話・男伊達といった大分類にもとづいていて、これがさらに細分化され、たとえば時代でいえば曾我物・六歌仙物・太平記物など、いくつもに分かれる。
一説では二代桜田治助が書きのこしたといわれる「世界網目」では、時代で四十七の世界が、お家で十八、世話で五十二が、男伊達で九つの世界があがっている。
一座はこのうちのどれで興行をするのか、まずは「世界」というワールド・モデルを定めた。
📚知の編集工学 / 松岡正剛 より
砂場型ものづくり
ゴールがなく、作っては壊すプロセス自体を楽しむスタイル
他者への価値説明は難しいが、個人の探求に適している。
📚つくるをほぐす/山内佑輔 より
[番組内概念メモ]
コンセプト文
何かを複数人で時間をかけて作る際、事前に文章化しておく方針のこと。
キャッチコピーとは、決めることと作ることの順序において区別される。
誠実さと射程の長さ
コンセプト文の良し悪しを測るためにカワサキが設定した評価軸。
誠実さは、コンセプト文を決めた人以外が独立していかに行動判断できるか。
射程の長さは、実現できたときの世界に与える影響がいかに大きいか。
アニメ『サマータイムレンダ』をみて、物語の普遍的な構造と生成AI時代の創作の在り方について話しました。物語における一定のテンプレートが存在する一方で、AIが生成する文章や画像に宿る「無難さ」や、作家性の欠如に対する違和感が議論されます。
どれだけテクノロジーが進化しても、特定の個人との対話や、矛盾を孕んだ個性が生む「作家性」こそが、AIには代替しきれない価値として宿るのではないかという洞察が示されています。
#デジタル民藝
[トピック]
サマータイムレンダと鬼滅の刃の共通点/物語の普遍的構造とスティグマ(傷跡)/AI使用小説のニュース/「限界突破」というテンプレート/カーボベルデ対アルゼンチン戦の感動(アンダードッグ効果)/人間とAIの境界線/AIメールの「無難さ」と人間らしい雑みの価値/生成AIの学習プロセスと著作権/AIによる仕事の効率化と労働の未来/Claudeの最新モデル(Fable 5)と米国の輸出規制/AIあるいは無機物への命名と愛着/昔の知人とするAIについての会話/カワサキとイノウエの収録時のスタンスの違い
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[参考文献]
書籍
・フラジャイル(松岡正剛)
英雄譚における「弱さ」や「傷」の象徴性についての言及があります
・夢水清志郎事件ノートシリーズ(はやみねかおる)
探偵物のエッセンスや、児童文学におけるミステリーの魅力について語られています
・怪盗クイーンシリーズ(はやみねかおる)
AIに名前(RD)をつけて相棒にするという設定が、AIへの愛着の原点として紹介されています
話題に出た作品・サービス
・サマータイムレンダ
和歌山の島を舞台にしたSFホラー。タイムリープを通じて世界を救う物語の構造が議論の起点となりました
島の名前は『日都島』
・ツインピークス
アメリカのテレビドラマ
デイヴィッド・リンチ監督作品
都会から遠く離れたツインピークスという別天地で行われるミステリー群像劇。女子高生の変死体が見つかり、その真相を主人公のデイル・クーパー特別捜査官が追っていく。捜査が進むにつれ、事件の真相と共に、ツインピークスという場所の不可解な点が次々と判明していく。
クーパー捜査官は捜査内容を小型のテープレコーダーに逐次記録をするが、そのときはまるでダイアンという女性に電話をするように録音をする。
概念・補助資料
・物語におけるスティグマ(聖痕・象徴的な傷跡)
例:『鬼滅の刃』/『ハリー・ポッター』/『るろうに剣心』など
スティグマとは、英雄が境界(生と死・日常と非日常・子供と大人など)を越えた証として身体に刻まれる傷や印である。単なる怪我ではなく、過去の悲劇や宿命、力、罪、使命を一つに象徴する記号として機能する。
人は傷を見ると、その人物の「語られていない過去」を自然と想像するため、読者は英雄を普通の人間ではない存在として直感的に認識する。また、その傷は多くの場合、恩恵(力・選ばれた証)と代償(痛み・呪い・喪失)の両方を表し、「代償なくして英雄にはなれない」という神話的な構造を示している。
さらに、英雄が傷を抱えながら生き続ける姿は、読者自身の消えない傷や挫折、喪失体験を投影する対象となり、「傷があるからこそ前へ進める」という共感や憧れを生み出している。
・物語における死に戻り(死を代償としたタイムリープ)
例:『サマータイムレンダ』/『All You Need Is Kill』/『Thisコミュニケーション』など
死に戻りとは、主人公が死を代償に時間を巻き戻し、悲劇を回避しようとする物語構造であり、「やり直し」の力ではなく死を受け入れる覚悟が英雄性として描かれる。主人公だけが死や失敗の記憶を積み重ねるため、その能力は恩恵であると同時に**誰にも共有されない精神的な傷(トラウマ)**という代償を伴う。読者は「人生をやり直したい」という普遍的な願望を重ねながらも、何度絶望しても大切なもののために立ち上がる意志に共感し、主人公へ自己を投影する。
・物語におけるアンダードッグ効果(弱者への共感)
例:ワールドカップのカーボベルデ対アルゼンチン戦を例に、弱者が強者に立ち向かう姿に人が感動する心理が語られています
アンダードッグ効果とは、才能や地位、環境などで圧倒的に不利な主人公を描くことで、読者の共感や応援したいという感情を引き出す物語構造である。不利な状況だからこそ、小さな成長や努力、一つひとつの勝利に大きな価値が生まれ、主人公の成功が強いカタルシスにつながる。読者は主人公に自分自身の不安や挫折、理想を投影し、「弱い自分でも努力や信念によって運命を切り開けるかもしれない」という希望を感じる。
会話の中でカワサキが「カンガンシュギ」という謎の言葉を発していますが、同様の意味の「判官贔屓」の間違いです。
スティグマ … 「傷」を抱えた英雄
死に戻り … 「トラウマ」を抱えた英雄
アンダードッグ … 「弱さ」を抱えた英雄
・AI小説、星新一賞を席巻 人間と区別つかず「人力小説部門」も議論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD0684S0W6A400C2000000/
AI作品の急増に対し、人間のみが執筆した作品を区別しようとする新しい出版の試みです
・コモンウェルス短編小説賞
https://gigazine.net/news/20260622-prize-ai-story/
2026年度受賞者発表において、受賞した5作品中3作品が「生成AIで書かれた可能性が高い」と指摘される事態が発生しました。騒動を受け、コモンウェルス短編小説賞の受賞作をオンラインで公開している文芸誌のグランタは「今後編集権がない状態で作品を掲載しない」と発表し、10年以上続いたコモンウェルス短編小説賞受賞作の掲載をやめることを表明しました。
・カーボベルデ(人口全然間違えてました)
カーボベルデ共和国は、西アフリカの沖合の大西洋上に浮かぶ10の島々からなる島国。滋賀県とほぼ同じ面積(約4,000平方キロメートル)に国民は約60万人
・生成AIの著作権と学習プロセス
絵画における画風の学習が「パクリ」に当たるかどうかの倫理的議論です
・江崎貴裕氏
生成AIが変える世界を紐解くINFRA MECHANISM -時代を生き残るための7つの戦略-
・米国の対外輸出規制
AIモデルの利用を米国籍者に限定しようとした政府と、それに反発したAI企業のやり取りについてです
[番組内概念メモ]
・AIメールの「無難さ」と「雑み」
AIが生成する完璧すぎる文章よりも、人間らしい矛盾や崩れた表現に価値を見出す視点
・作家性/その人性
AIという道具を使っても、最終的にその人の人性やこだわりが滲み出ているかどうかが重要であるという考え
・デジタル民藝
特定の個人が作った機能やこだわりに愛着を感じる、AI時代の新しい創作物の捉え方
・味噌づくり
Claude Codeの開発者のBoris Chernyが、「将来AIに仕事を奪われた後何がしたいか?」という質問に「味噌づくり」と答えたことから生まれた概念。
急いで結果を求めることができず、日々習慣的に蓄積していくような行いのこと。前提として人類の行いがどんどん短期プロジェクト化していることがあり、それにより相対的に重要度が増しているように感じる。
砂場型のものづくりと隣接概念。
提唱回がボツになったため、今回がおそらく初出。
・無機物への命名欲求
怪盗クイーンのRDやクーパー捜査官のダイアンのように、機械に名前を付けて呼びかけることに小さなころから憧れがある。根本で機械と生物を区別不可能だと思っているのかも。(カワサキ)
・自己矛盾の肯定
一貫性に縛られず、自分の中にある矛盾を抱えたまま対話することの人間らしさ
読書メモのタグ付けから始まった話が、気づけば「人はどう世界を分類するのか」「編集とは何か」という問いへ。
タグを増やしすぎて破綻する問題、AIに分類を任せきれない理由、自分だけの思考マップを育てる楽しさについて語ります。
さらに、松岡正剛の「ブリコラージュ」や『つくるをほぐす』の「砂場型」という考え方から、完成を目指すのではなく、変化し続けるプロセスそのものを楽しむ創作スタイルを考えます。
自作読書メモアプリは、整理するための道具ではなく、過去の自分と現在の自分が出会い直すための「思考のアーカイブ」なのかもしれません。
[トピック]
松岡正剛の展示で見た「多重なマーキング」と知の編集工学/タグが増殖して破綻する「分類の限界」/タグではなく「マップ」/個々人で違う切り口的編集/過去の自分と再会する「編集履歴」/ブリコラージュという創作スタイル/完成を目指す「折り紙型」と、過程を楽しむ「砂場型」/人生に「完成した状態」は存在するのか/料理だけは完成できる編集だった/自作読書メモアプリはデジタル民藝になれるか/思考を2次元で繋ぐ「概念マップ」/ジョグ型編集とスプリント型編集
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[参考文献]
[書籍]
・編集力 千夜千冊エディション /松岡正剛(角川ソフィア文庫)
管理しきれない読書メモを扱うヒントとして購入。独自の繋げ方や「ブリコラージュ」という概念に自身の活動との接点を見出している
・フラジャイル/松岡正剛(筑摩書房)
日本では夕暮をもっぱら「たそがれ」という。
これは「誰そ彼」(Who is he?)である。文明本節用集にはそのほか「誰別」という綴りもあったとしるしている。これにたいして明方は「かはたれ」で、「彼は誰」(He is who?)と綴る。いずれも人の様子が見分けにくい刻限をいう。夕暮には辻や巷を行きかう人々の姿はなかばシルエットになり、それぞれの分別がつきにくく、表情や輪郭がぼけてくる。そこで「あれは誰だろう」という微妙な気配だけが行きかうことになる。そのタ暮を万葉人はタマフリ(魂振り)のひとときとみなし、江戸の町人は夕涼みにあてた。フラジャイルな仄暗い光が人々をどこかにいざなったのである。
P143より
・つくるをほぐす/山内佑輔(英治出版)
図工の先生だった著書が造形対話という取り組みを提案する本。ものづくりを「折り紙型」と「砂場型」に分ける視点が、自身の創作スタンスを理解する助けとなった
・<ほんもの>という倫理/チャールズ・テイラー(ちくま学芸文庫)
本物っぽさ問題から手に取った本。面白すぎていろんな本と紐づけてしまっている。
リンク:011 月が綺麗ですねとVOGUE
・知の編集工学/松岡正剛(朝日新聞出版)
アプリ作りに活かすため、これから読んで吸収したいと考えている、今まさに「旬」な一冊
[話題に出た作品・サービス]
・松岡正剛
憧れの対象。展示会で見せた「多重なマーキング」や独自の繋げ方に刺激を受け、自作アプリの開発やタグ管理の思想に影響を与えている
・千夜千冊
松岡氏による膨大な書評アーカイブ。
・バーセル(vercel)
自作読書アプリのフロントエンド移行先。GASやスプレッドシートをバックエンドに組み合わせたトリッキーな構成で使用
・ミロ(Miro)
オンラインホワイトボード。自作アプリに追加した「2次元的にカードを配置し、自由に繋ぎ合わせる機能」のイメージとして引き合いに出された
・自作読書メモアプリ
デモ版はこちら
・繋がりマップ画像(HPで見れます)
本同士の接続を2次元のグラフビューで可視化する機能。なぜ繋がっているかの理由も記録でき、見返すのが楽しいマップとなる
・折り紙型
手順とゴールが明確で、結果の良し悪しが評価に直結するスタイル。教育現場で絵が嫌いな子を生む原因としても語られた
・砂場型(プロセス型)
ゴールがなく、作っては壊すプロセス自体を楽しむスタイル。他者への価値説明は難しいが、個人の探求に適している
・長谷川あかり( X )
長谷川氏のXで定期的にあげられるレシピが美味しそうすぎて料理をする機会が増えた。「完成」を定義するのが苦手な話者が、料理を通じて手順と完成の喜びを味わっている
・鶏ひき肉の薬味たっぷり出汁カレー
[概念・補助資料]
・編集
ゴールのある作業か、終わりなきプロセスか。
・ブリコラージュ
引用:編集力/松岡正剛より
中村はずっと以前から、一冊の著作のなかでさえ自身の思索の変遷変化を粘り強く追跡するという、特異な記述方法を貫いてきた。(中略) 「気づき→訂正→拡充→飛躍→確認→新しい拠点の提示」という、いわばスパイラルに進んでいく記述の仕方をかたくなに守ってきた。(中略) レヴィ=ストロースはそれをブリコラージュ(修繕と設計)と名付けたけれど、そのブリコラージュの意図と痕跡を消さないでおくという方法
[個人メモ]
・ガントチャート式ヒストリー(切り口の履歴)
タグの変遷や、特定の時期にどの概念が強かったかを時系列で可視化したいという、タグ管理のアップデート案
[番組内概念メモ]
・タグ管理問題
「タグって切り口だから。俺の切り口でやっとく意味があるだけで、AIにやってもらったりするのは何の意味もない」
・ジョグ型編集
編集するために走るのではなく、走り続けた結果として編集が起きる ≒砂場型
・スプリント型編集
締切や目的を設定する/短期間で形にする/完成形を目指す/評価可能なアウトプットを作る ≒折り紙型
自分の声が洞窟の中にいるようにこもって聴こえるカワサキと、日常生活から喉を酷使して声を張り上げているイノウエ。正反対の声質を持つ二人が、自身の「話し方」や「思考のルート」の個人差について話します。
[トピック]
お互いの声質の対比 / ”黒子のバスケ”的会話のパス回し / オンライン収録の難しさと編集の魔術 / さむわんへるつの感想 / 恋愛リアリティショーにみる「記号」の出会い / 転職後の「どの記号を出すか」問題 / 憧れの不在について / 最近気に入ってるアニメと音楽
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[参考文献]
書籍・作品・サービス
藤巻忠俊『黒子のバスケ』
2009年2号 - 2014年40号
高校バスケットボールを題材とした漫画作品。
影の薄い主人公・黒子テツヤさ、存在感のなさを逆手に取った見えないパス回しを武器に戦う。
水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』
新潮社、2025年。
会話の順番交代(ターンテイキング)の間には平均0.2秒の時間があり、その間に起きる様々な駆け引きについて、言語学内の分野を横断しながら語る本。今回のエピソードではポッドキャストの編集作業中での話と関わった。ポッドキャストでは会話の間を後から削ることで、ターンテイキングにかかった時間を調節できる。その調節によって、会話の内容は変わらなくても、会話が持つ雰囲気が大きく変わることに気づいた。
ヤマノエイ『さむわんへるつ』
週刊少年ジャンプ2025年42号から連載開始
リスナー仲間でライバル関係にある2人の真夜中に紡がれる青春模様を描いたラジオラブコメディ。
主人公ミメイくんの優しいツッコミに夢中になってそうなヒロインくらげちゃんがかわいい。
EP015でも話題に挙がっている。
時計仕掛けのマリッジ
3名の女性が総勢30名の"ハイスペック男性"の中から30日間の期限付き婚活に挑む、ABEMAの恋愛リアリティーショー。
記号・属性のみで選んだ相手とどう関係性を作っていくのかという視点からイノウエがハマっている。
異国日記
ヤマシタトモコ
『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、2017年7月号~2023年7月号まで連載。
一人で生きていける35歳の小説家の女性と、両親が亡くなり小説家に引き取られた15歳の姪の物語。なかなか理解し合えない思いを抱えながらも、二人がお互い真っ直ぐに向き合い、変化していく姿が描かれる。
カワサキは2026年に放送されたアニメで知った。後述のBialystocksの音楽が随所で流れる。
Bialystocks
日本のオルタナティヴ・ロックバンド/ポップ・デュオ(?)
映画監督でもある甫木元空の作品である映画『はるねこ』の生演奏上映会をきっかけに菊池剛が集めた同世代ミュージシャンら4人により2019年結成。
2021年、甫木元と菊池の2人編成となり、2022年、アルバム『Quicksand』でメジャーデビュー。
カワサキの今一番好きな曲は『Upon you』。
MoveMic One
Shure社のワイヤレスピンマイク。
今回イノウエが収録に使用。
概念・補助資料
書簡体小説
登場人物の手紙を連ねることによって間接的にストーリーが展開していく小説の形式。
カワサキの念頭には書簡体小説である森見登美彦「恋文の技術」があり、あとがきで森見は夏目漱石の書簡集への憧れを語っている。
[番組内概念メモ]
電話体ラジオ
ラジオ収録を電話で行えば、オンラインで行え、より聴き手と近い感覚で会話できるのではという仮説。前述の書簡体小説を意識して命名。
探し物が絶望的に下手だったり、ものを数えられなかったり、なんて自分はダメなんだ...。でも、そんな欠点があるからこそ、自分にとって最高の道具を自作しようという、クリエイティブでポジティブな展開に。
自分にぴったりなアプリを追求する「デジタル民藝」の思想や、人によって全く違う「本の読み方」のこだわりなど、不完全な自分のオリジナリティを愛でるエピソード。 #デジタル民藝 #ゆる継承 #テクスチャ
[トピック]
「自分に一個明確に良くないところがあるんだよな」 / ホームセンターの通路を彷徨う絶望 / USBのパラドックス / 数えている途中の脳内の数字、もう数えた数?これから数える数? / バッグの定位置管理 / スケジュール帳見るのが怖い / 相棒Claudeと読書アプリを自作 / 記入性と検索のしやすさのトレードオフ /「テクスチャ」を残す読書メモ / 概念が勝手に繋がっていく「概念ハブ」機能 / 1行も飛ばさず全部読む読書スタイル / 読書における「ジスベリ(字滑り)」 / 哲学の「新しさ」はヤバイ / Claudeに「お前のせいや!」と当たり散らす / 誰にも頼まれていないからこそ宿る「デジタル民藝」性 / 図書館は貸し出し記録を残さない / 弱点を道具作りで表現する
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[参考文献]
[書籍]
・置き配的
イノウエお気に入り回:第6回『いま、書くことについて』話題に出た作品・サービス
・自作読書メモアプリ
ご興味がある方はデモ版をお送りしますのでメールください!
・イノウエさんが探してたスイーツ
モーモーチャーチャーでした。
“モーモーチャーチャー”は中国語読みで、本来は”ボボチャチャ”。
[概念・補助資料]
・USBのパラドックス“USBコネクタは同時に3つの量子状態、つまり「間違っている」「また間違っている」「最後に正しい」という状態をとる。そして、その「正しい」状態は、不思議なことに最初の試みと全く同じなのだ。”
・記入性と検索性のトレードオフ
データを入れやすくすれば後で探しにくくなり、探しやすくすれば入力が面倒になるという、情報管理のジレンマ。
・OCR
手書きや印刷された文字を、スキャナやカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術
・柳宗悦
民藝運動の主唱者。自作アプリを「デジタル民藝」と定義する際の思想的な裏付けとして登場します。
・バイブコーディング
AIに自然言語(日常会話)で指示を出しながら、対話形式でアプリやプログラムを開発する手法
[番組内概念メモ]
・ものの探し方の流派
カワサキはランダムに目を運び、たまたま見つけることに賭ける。
・デジタル民藝
プロが作成したものでなく、自分が自分のためだけに作ったアノニマスなアプリケーションとその行為のこと。
仕様にその人の個性が宿る。
・本の読み方の流派
カワサキは一言一句飛ばさず全部読む。
もし飛ばした場合その読書体験は死ぬ。
・ジスベリ
字滑りのこと。
読書をしているとき、文章を目で追っているのに脳が理解できていない状況のこと。目滑りともいうらしい。
・ボムりたい
009 グラフィティと檸檬参照のこと。
今回はスケボーを入り口に、ストリート特有の「言葉に頼らないコミュニケーション」や、街の歩き方についてゆるく語り合いました。八王子の川沿いや駅前で自然に集まった不思議なスケボーコミュニティの話から、デッキブランドやウィールの削れ方で相手の「正体」を読み取る独特の文化を深掘りしています。路面の「テクスチャ」を足裏で感じ取る身体感覚や、深夜のラジオに没頭する「はがき職人」との意外な共通点など、社会のちょっと外側にある、「ばかまじめ」で居心地の良い場所についての哲学的なおしゃべりです。
#テクスチャ
一緒に聴いてほしいエピソード
009 グラフィティと檸檬
[トピック]
八王子の川沿いから始まった夜な夜なプッシュ練習 / ムラサキスポーツの店員と「ティッシャー」との出会い / 連絡先を交換せずウィールを「埋めて」受け渡す独特の距離感 / スケボーを持っていれば挨拶なしで自動的に「ジョイン」される不思議 / リーダーもLINEグループもないのに15人が集まる自然発生的なチーム / スケゲー(SKATE)でポイントを競い合う真面目な遊び / 言葉よりも「デッキブランド」が自己紹介になる文化 / リアル(REAL)のデッキを選ぶことでストリート流しスタイルの表明 / あえてシグネチャーではなく「チームモデル」を選ぶ / PCのステッカーを貼らない派とスケボーのデッキデザインの共通点 / 「スラッシャー(Thrasher)」を身につけるのに覚悟が必要だった理由 / レッドブルを飲むこととエクストリームな人格ステートメント / 足裏の振動で街の解釈(テクスチャ)を測る鋭い身体感覚 / 公共のベンチや手すりを見て「滑り方」を想像してしまうスケーター病 / 都市計画にスケーターの視点(土木的センス)を取り入れる可能性 / クリーピーナッツとYOASOBIの『ばかまじめ』にみる職人魂 / 深夜のラジオで「はがき職人」として繋がる孤独な連帯感 / 好きなパーソナリティが同じだけで「人生が近い」と感じる感覚 / 「周波数のムジナ」という言葉にみるマイノリティのロマン / 海外個人輸入で起きた「ストリート的」な裏切りと関税トラブル / 映画『ロード・オブ・ドッグタウン』が描くかけがえのないストリートの時間
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[参考文献]
[書籍]
・さむわんへるつ(週刊少年ジャンプ/ヤマノエイ)
少年ジャンプで連載されている、はがき職人の恋愛を描いた漫画。カワサキが「こんな内容がジャンプに載るんだ」と驚きつつ、作者のラジオ愛に共感して紹介しました。
[映像作品]
・ロード・オブ・ドッグタウン(ソニー・ピクチャーズ/2005年)
実話を基にしたスケートボード映画。ストリート文化の「かけがえのなさ」やトラブルを含めたリアルな質感を掴むのに最適として、イノウエがカワサキにおすすめしています。
・Sing Sing(GAGA/2023年)
刑務所内の演劇部を描いた実話ベースの映画。ストリート的な気性の荒い人物が、演劇を通して自分やコミュニティとの関係性に葛藤する様子を描く作品として紹介されました。
・ストレンジャー・シングス 未知の世界(Netflix/2016年~)
イノウエが今更見始めたドラマ。多世界解釈の要素がある点や、作中のTシャツが欲しくなるなどのポップな魅力について言及されています。
[話題に出た作品・サービス]
・REAL Skatebordes
派手なトリックよりも「ストリートを流す」スタイルを象徴するものとして選択されていました。
おすすめVideo : Since day one
・Skate game
5ポイント先取のトリック出し合いゲーム
その中でも有名なメディア『The Berrics』
おすすめVideo : BATB11決勝
・Thrasher Magazine(スラッシャー)
過激なスケート文化を象徴する雑誌・ブランド。井上氏はそのカルチャーの重さを知っているがゆえに、安易に身につけることに「恥ずかしさ」を感じると語っています。
おすすめVideo : Jaws vs the Lyon 25
・Skate Warehouse(スケートウェアハウス)
海外のスケート用品通販サイト。仲間と共同購入した際、関税を巡るストリート的なトラブルが起きた舞台です。
・ばかまじめ(Creepy Nuts × YOASOBI)
ラジオ番組『オールナイトニッポン』をテーマにした楽曲。日常では報われないが、ラジオ(特定の時間)だけで繋がれる「バカ真面目」なリスナーの姿を肯定する曲として紹介されました。
・よふかしのうた(Creepy Nuts)
オードリーのラジオのために作られた楽曲。「同じ周波数のムジナ」というフレーズに象徴される、マイノリティの連帯感について語る際に引用されました。
[概念・補助資料]
・ティッシャー
街でティッシュ配りをしている人の通称。
20年に一度、伊勢の地で繰り返される「式年遷宮」。500人の町民が綱を引いて大木を運ぶ「お木曳(おきひき)」の喧騒。一見すると非効率で無意味にも思える肉体労働は、いかにして人々の心を結びつけ、1300年の時間を繋いできたのか。伝統継承の難しさと、その中に入るよいエラー。そして対話は、私たちの中の「川」と「海」の記憶へと移ります。重力のみに従って流れる川を「巨大なピタゴラスイッチ」と愛でる視点と、予測不能なカオスとしての海に身を投じる悦び。私たちが自然に見出す「秩序」と「畏怖」について、自身の原体験を紐解きながら探ります。
[トピック]
式年遷宮と「お木曳」の参加レポ / 一見不可解な儀式がもたらす地域の結束力 / 伝統儀式の中で活用される現代技術とその受容 / 伝統継承とは / 川ってよくない? / 川は巨大なピタゴラスイッチ / 海の圧倒的な虚無感と開放感 / 子供時代の水遊び / アクティブな没入とアンビエントな鑑賞
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[参考文献]
[話題に出た作品・サービス]
ファーストマン(ユニバーサルピクチャーズ/2019年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3
番組内では「宇宙に行きたいか/行きたくないか」という話題の中で登場。海のカオスとは違う、宇宙の圧倒的なスケール感や怖さを考える補助線として触れています。
千と千尋の神隠し
https://www.ghibli.jp/works/chihiro/
スタジオジブリによる長編アニメーション映画。番組内では、ハクの正体である「川の神様」のイメージと、イノウエが地元の川に感じていた親しみを重ねています。
アンビエント・ミュージック
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A2%83%E9%9F%B3%E6%A5%BD
伝統的な音楽の構成やリズムよりも音色や雰囲気を重視した音楽のジャンル。エリック・サティは、これを家具の音楽(Musique d'ameublement)と名付けた。カワサキが「川はアンビエントビジュアルのようだ」と表現する場面で登場。川の流れを“見ているだけで成立する環境的な映像”として捉えるための補助線。
ブライアン・イーノ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%8E
アンビエント・ミュージックの第一人者。マイクロソフト社のオペレーティングシステム、「Windows 95」の起動音「The Microsoft Sound」は彼の作曲によるものである。
[概念・補助資料]
式年遷宮
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%BC%8F%E5%B9%B4%E9%81%B7%E5%AE%AE
伊勢神宮で20年に一度行われる社殿の建て替え行事。
御木曳行事
https://www.isejingu.or.jp/sengu/the63rd/
式年遷宮に用いられる御用材を、伊勢の住民や全国の崇敬者が神域へ曳き入れる行事。番組内で話題になった「大きな木を町民で引く」「川で洗う」「神宮まで届ける」といった話の中心にある行事。内宮では川曳、外宮では陸曳として行われます。
コリオリの力
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%8A%9B
回転する系の中で運動する物体に働く見かけの力。北半球では進行方向に対して右向きに働く。
海の満ち引き
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html
海面の水位が周期的に上下する現象。主な原因は月が地球に及ぼす引力と、地球と月の運動によって生じる力です。番組内では、川の流れが比較的予測しやすいものとして語られる一方で、海は月や地球規模の力が関わる「わからなさ」「カオス」の象徴として語られています。
スペースデブリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA
宇宙空間に存在する人工物由来のごみ。番組内では、宇宙に行きたいかどうかの話の中で、宇宙の怖さを象徴するものとして登場しています。海の怖さとはまた別の、制御不能なスケールの話につながっています。
[番組内概念メモ]
アンビエントビジュアル
番組内で出てきた造語的な表現。川の流れや、風で揺れるカーテン、粒子が動くスクリーンセーバーのように、はっきりした物語や目的がなくても、ただ眺めていられる視覚的な環境を指しているように使われています。
20年
近すぎず、遠すぎない周期。経験者、初参加者、その中間世代が同時に関われるため、世代交代と継承が自然に起こる時間幅として話題になっています。番組内では、20年ごとに町が「ふわっと広がり、またキュッと結び直される」感覚として語られています。
消費社会という巨大なシステムの中で、私たちはどうすれば「自分」を保てるのか。暴力的な「自己破壊」によって虚飾を剥ぎ取る『ファイトクラブ』と、静謐な「ルーティン」によって時間を自らの手に取り戻そうとする『PERFECT DAYS』。対極にある二つの物語を補助線に、現代人が抱える本能と理性の決定的な「ギャップ」を浮き彫りにします。喉元に突きつけられた銃口、石鹸の泡に潜む死の影、そして朝焼けの中で流れる一筋の涙。逃れられない社会の仕組みと、御しきれない自らの身体感覚の狭間で揺れ動く人間の本質を、解き明かしていく対話。
[トピック]
SNSのアルゴリズムによる自己分析と嗜好の特定 / 『ファイトクラブ』の銃口が突きつける「本物であれ」というメッセージ / 自己破壊を通じて新しい自分を探し出す自己確信のプロセス / 石鹸の起源にみる「死」と「浄化」の逆転構造 / ルーティンワークによる時間の支配と自己の居場所の確立 / 現代の消費社会に対する「破壊」と「逃避」という二つの異なるスタンス / 平山の涙の解釈:ドタバタした日々の肯定か、捨てきれない世俗への未練か / 進化の過程で得た本能的欲求と現代社会のモラルとの乖離(ギャップ) / 視線や衝動といったアンコントローラブルな身体感覚への諦念と受容 / 映画という表現を通じて社会とのギャップや個人の悩みを相対化する試み
●毎週火曜朝8時の基本週1回配信
●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです
●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします
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番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1
[参考文献]
[書籍]
・なぜ人は締め切りを守れないのか(堀之内出版/難波優輝)
[話題に出た作品・サービス]
・ファイトクラブ
1999年公開/デビット・フィンチャー
映画序盤に使われているサブリミナルは必見
(ファイトクラブ好きな人がいたら語りたいです)
・パーフェクトデイズ
2023年公開/ヴィム・ベンダース
ポスターに書かれている一節「こんなふうに生きていけたなら」
[概念・補助資料]
・視覚的アウェアネス
視覚から入る膨大な情報の中から、特定の対象や意味のある情報に「気づき、認識する」脳の働きのことを指します。
[番組内概念メモ]
・進化心理学的な「ギャップ」
狩猟採集時代に最適化された人間の本能的欲求(狩りの達成感、性欲など)が、現代のモラルや社会構造と合致しなくなっていることで生じる苦しみを「命名したい概念」として議論しています。
カワサキが集めている宝物をイノウエさんに自慢します。#テクスチャ
[トピック]
宝物紹介 / プロダクトデザインの楽しみ方 / 民藝と工芸の違い / 宝物の定義と人へ自慢することのススメ
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[宝物写真]
番組HPの012に宝物の写真を載せています。
[参考文献]
話題に出た作品・サービス
誠光社
https://www.seikosha-books.com/
Spiral Ashtray
https://alessi.com/products/spirale-ashtray
アッキレ・カスティリオーニ
https://shopping.yamagiwa.co.jp/collections/dsn_achille_castiglioni?srsltid=AfmBOoqMhDNB9a6HuADua6qblflrb2gE7u59gDByjKX3Nc6r_FSbOpfC
レディ・メイド
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89
FLOS
https://japan.flos.com/
柳宗悦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%AE%97%E6%82%A6
Found MUJI
https://foundmuji.muji.com/
[番組内概念メモ]
宝物
自分の大切なもののうち、他人にとっては大切でないと思えるもの。人に自慢して理解してもらえないことで、自らの局所性を再確認できる。
夏目漱石の「月が綺麗ですね」という言葉の共有を起点に、ブランド名の発音に感じる自意識や、身体感覚に基づいた「本物らしさ」への葛藤について語りました。若林幹夫の『地図の想像力』から引用した「局所的空間」と「全域的空間」の概念を軸に、デザイン・アートの定義、政治的スタンス、そして個人の時間の感じ方に至るまで、社会的な共通言語と個人の実感をどう折り合わせるかを探求しています。
#ピエロ #テクスチャ
[トピック]
「月が綺麗ですね」の和訳と文化的背景の共有 / ブランド名の読み方と「知っている側」に回ることへの抵抗感 / 若林幹夫『地図の想像力』:局所的空間と全域的空間 / 言葉の重みと信頼の蓄積と身体感覚 / 「本物っぽさ」の主観的評価 / 社会的な時計と個人の時計のズレ / デザインとアートという地図の違い / 個人の「定規」を細分化していく人間関係の深まり
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[参考文献]
書籍
・地図の想像力(河出文庫/若林幹夫)
https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309409450/
局所的空間と全域的空間の引用元
" 私たちは個々に「社会」に属しており、したがってそれぞれに「社会」に接している。 だが、個々の人びとの視点からは「社会」そのものを全体的ないし総体的に見ることはできない。その一方で、「社会」やそれに類する言葉、「日本」や「世界」、あるいは「企業」や「親族」といった言葉を使い、それによって社会について考えようとする時、私たちはしばしば個々の個別的な視点を超えて社会を「全体」として見渡す視点をとっており、そのような全体性や総体性によって社会を理解しようとしている。" p.18より
・なぜ人は締め切りを守れないのか(堀之内出版/難波優輝)
https://info1103.stores.jp/items/68e2673e1b359ae6dc4cc905
話題に出た作品・サービス
・VOGUE (ヴォーグ)
フランス語で「流行」「人気」を意味する言葉
概念・補助資料
・「月が綺麗ですね」について
https://woman.mynavi.jp/article/211228-11/2/
夏目漱石の逸話: 英語教師だった漱石が、生徒の「I love you」の訳(我君を愛す)に対し、「日本人はそんなことは言わない、月が綺麗ですね、とでも訳しておけ」と教えたという説が有名です。
※なお、この逸話自体は、実際の文学的根拠(資料)が残っていない創作であるとも言われています。
・ルサンチマン
弱者が強者に対して抱く、晴らせぬ怨恨、嫉妬、憎悪、劣等感が複雑に絡み合った感情のこと
・局所的空間
地図の想像力から引用
局所的空間とは、「今ここ」で必要な情報や目的に応じて切り取られた空間のこと。
GoogleMAPでいうストリートビュー的な感覚
・全域的空間
地図の想像力から引用
全域的空間とは、自分が世界や社会全体の中でどこに位置しているかを把握するための空間のこと。
GoogleMapでいうデフォルトで上から地図を眺めている感覚
・予測誤差
脳は常に「次に何が起きるか」をシミュレーションし、現実とのズレ(驚き)がある場合に学習を引き起こす。
参考動画:ゆる学徒カフェ・オープンマイク「生命は “予測誤差” を食らう:なぜ人は酒を飲みすぎるのか【集合的予測符号化②】」
https://www.youtube.com/watch?v=CqOe4ZH4Us8&list=PLZDxS4SYfscZXJNOuG1Ip7DFZ4CrLpVQC&index=2
[番組内概念メモ]
・本物っぽさ
ここでの本物っぽさはその人の「本音の言葉」か、「取り繕っている言葉」かの違いに近い感覚
≒道化
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