多忙な経営者の皆様へ。本日のfm8739『花開くビジネスの種』の要点まとめです。
【きょうのファクト】バッファローの「おもいでばこ」が発売15年目で売上高1.5倍(2020〜22年度比、23〜25年度実績)を記録。単なる写真保存機器から、家族の時間を創出する「ベビーテック」へと訴求を変えたことが奏功した。(出典:日経MJ 2026年6月1日「TVに写真映す機器、売上高1.5倍 バッファロー『おもいでばこ』」)
【なぜこれが「ビジネスの種」なのか?】発売当初は「パソコンなしでTVに写真を移せる」という機能(スペック)を売りにしていましたが、スマホの普及でその技術的優位性は薄れていました。しかし、メーカーが着目したのは「ユーザーが実際にどう使って喜んでいるか」という現場の生の声です。共働きで家族の時間が減る現代において、「バラバラに撮った写真を家族で見返して会話する」という情緒的価値に焦点を当て直したことで、競合のいない独自のポジションを築き上げました。
【マネージャー小島の視点(現場への応用)】私たち中小企業が、大手と同じように「機能の高さ」や「最新のテクノロジー」だけで勝負しようとすると、資本力と開発スピードの前に必ず息切れしてしまいます。
例えば、現場の営業スタッフがお客様に対して「当社のシステムは1テラバイトの容量があります」と伝えても、お客様には響きません。なぜならお客様が本当に困っているのは、容量の不足ではなく「社内のメンバー同士の情報共有がうまくいかず、すれ違いが起きていること」だからです。伝えるべきは、スペックではなく「このシステムを導入すると、毎朝の無駄な確認メールがゼロになり、チームに笑顔が増えますよ」という、導入の先にある「リアルな現場の変化」です。
これは社内の「組織づくり」や「評価制度」でも全く同じです。「基本給を〇〇円アップします」「最新の評価ツールを導入しました」と仕組み(スペック)だけを提示しても、社員のエンゲージメントは上がりません。「この評価制度によって、あなたの挑戦がどう承認され、チーム内でどうお互いを称え合えるようになるか」という、社内のコミュニケーションの絵を経営者が熱量を持って語ることで、初めて組織に血が通います。
商品を売るのではなく、その先にある「関係性の変化」を売る。このストリート流の価値転換こそが、既存の商品を延命させ、価格競争から抜け出すための最大の武器になります。
🌱 自社の土壌を耕す3つの問い
体験の言語化: 自社の商品やサービスを説明するとき、ついつい「機能やスペック(容量・価格・速度)」ばかりを伝える営業になっていませんか?
顧客の現場観察: 既存のお客様が、自社の商品を「想定外の目的や、独自の楽しみ方」で使っている隠れたヒットの兆候を見逃していませんか?
情緒的価値へのアプローチ: 現代の「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「共働きによるコミュニケーション不足」といった顧客の寂しさや痛みの感情に対して、自社の商品をどう位置づけてアプローチしていますか?
あなたが今日、スペックの競争から一歩抜け出し、お客様の「心が動く瞬間」に寄り添うために、変えられる言葉の定義は何ですか?
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