◉内容
「フィリピンには180ほどの言語がある。方言ではなく、別の言語として」——金子担当の回。
なぜそこまで増えたのかを地理と歴史から辿るはずが、途中で久保が引っかかります。
「そもそも、なんで住む場所が違うと言語が分かれるんだろう?」
国が違えば言葉が違う。当たり前すぎて誰も問わない前提を掘り返したところから、
話は明治の標準語制定と方言札、ユネスコが認定した日本の消滅危機言語、
そして「言語が思考をつくる」というサピア=ウォーフ仮説へ広がっていきます。
相手と言葉が違うのが前提だから育つフィリピンの柔軟さと、
みんな日本語を話す前提だから成り立つ阿吽の呼吸。
どちらも言語の歴史が形づくったもの、という回です。
◉補足・訂正
・日本の言語数について、本編で「9言語」と話していますが、ユネスコが2009年に消滅危機言語として認定したのは8言語(アイヌ語・八丈語・奄美語・国頭語・沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語)です。日本語本体を加えると9になります。
・ベトナムについて「90%」と話していますが、キン族の割合は85.3%(2019年国勢調査)です。
・「エスキモーは雪を表す語彙が非常に多い」という話は、言語学者ジェフリー・パラムが著書『The Great Eskimo Vocabulary Hoax』(1991)で誇張だと指摘した有名な例です。またサピア=ウォーフ仮説のうち、本編で紹介した「使う言語の枠組みによってしか考えられない」という強い版(言語決定論)は現在の言語学では概ね否定されており、支持されているのは「言語は思考に影響を与える」という弱い版(言語相対論)です。本編の結論そのものは後者として成り立ちます。
◉久保利彦プロフィール
バドミントン選手10年▶︎ロンドン芸術大学卒(London College of Fashion)▶︎ロンドンをベースにファッションを生業に▶︎ベトナムのダナンをベースにITを生業に ▶︎現在
現在は、デジタルソルーションを受託開発/自社プロダクトで提供する株式会社Enlytの代表取締役社長 CEOです。
趣味:絵描き、アート鑑賞、旅行、洋服、筋トレ、腸活
X(旧Twitter):https://x.com/tkhyko
自己紹介記事(1→2→3が読みやすい順番となっております):
・パート1:https://enlyt.co.jp/blog/ceo-interview-vol-1
・パート2:https://enlyt.co.jp/blog/ceo-interview-vol-2
・パート3:https://enlyt.co.jp/blog/ceo-interview-vol-3
◉金子遼平プロフィール
岩手県出身▶︎大学卒業後に務めた会社を1年半で退職▶︎フィリピンで語学留学▶︎フィリピンの学校スタッフとして5年勤務▶︎コロナで無職▶︎アルバイトとしてEnlytにジョイン▶︎現在は、主に開発ディレクター・デザイナーとして活動中。今もフィリピン在住で完全リモート勤務。
趣味:旅行、筋トレ、絵描き、コーヒー、散歩
◉会社リンク
https://enlyt.co.jp/