2024年7月24日の東京株式市場は6日続落しました。終値は前日比439円54銭(1.11%)安の3万9154円85銭と、6月24日以来1カ月ぶりの安値で取引を終えました。
前日の米国市場が下落したこと、為替市場で急速に進む円高基調を反映して一時的には39,000円割れまで意識されました。安値が39,060で下げ止まりましたが、節目を割り込むことは投資家心理を悪化させるので、さらなる下落にも備えるのがよいでしょう。
前日の米株式市場は反落して前日比57ドル35セント(0.14%)安の4万0358ドル09セント、ナスダックも反落し前日比10.217ポイント(0.05%)安の1万7997.351、S&P500種も反落して8.67ポイント(0.15%)安の5,555.74で取引を終えました。
下げではありましたが、方向感なしという表現がふさわしい流れでした。最近の下げを主導しているハイテク関連銘柄に売りが続くことが市場の重荷になっています。一方、決算時期の特徴を反映した一時的な混乱という見方もできます。
市場を混乱を極めているのは為替市場が要因といえます。FRBや日銀高官の発言もない、市場を大きく動かすような動きもない、こんな中で153円台まで一気に進む円高基調は不思議で満ちたものです。
現在の株式市場だけでなく、為替市場も未来を反映する動きだと考えるのがよいでしょう。日米の金利差が拡大することに着目した円安が進み、年初の140円台から161円まで円安が進んだので、金利差縮小が意識され始めた今は巻き戻しがおきてもいいタイミングです。
1,600円近くを下げてきたのにさらに下がる余地がある?と甘くみてもそこからさらに下がるのが市場。ただし、売られすぎのサインも十分でているのでそろそろ下げ止まりを考えてもよい時間です。下げ止まってから反発を始める価格帯の目安は38,900円から38,500円。ただし、日本市場も決算発表が本格化するので、持続的な上昇というより短いトレンドを繰り返すと考えた方が良いです。
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