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宇宙をテーマに星空がきれいにみえるまち岡山県から情報発信!宇宙の謎はまだまだ多い。だから、面白い。更なる宇宙への好奇心。番組では宇宙をテーマに研究で解明したことや、個性あふれる先生の得意分野から3択問題を出題し、解説。... more
FAQs about ソラジオトーク from OKAYAMA:How many episodes does ソラジオトーク from OKAYAMA have?The podcast currently has 32 episodes available.
December 08, 20232023年はプラネタリウムが発明されて100周年ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそライフパーク倉敷科学センター プラネタリウムの解説をしている三島です。今回のテーマは、「2023年はプラネタリウムが発明されて100周年」でしたね。2023年はドイツで世界初の近代プラネタリウムが発明されてから、100周年の記念の年です。プラネタリウムとは、プラネット(Planets、惑星のこと)の動きを表現する機械という意味を含んでいます。現代のプラネタリウムは、丸いドームスクリーンに実際とそっくりの星空を投影して、太陽や月、惑星の動きや、ひと晩の星空の変化や、季節による星空の移り変わりなどを再現することができる装置のことです。プラネタリウムには二つのルーツがあるといいます。惑星の過去、未来の位置を再現できる「惑星運行儀」と、球体に星の見え方を示してくれる「天体儀」です。この二つを同流させる画期的なアイデア、近代プラネタリウムはドイツで発明されました。今から100年前、20世紀が始まったころ、科学技術は急速な進歩を遂げていました。写真や電話が発明されたり、レントゲンや抗生物質を使った新薬などを使って、多くの人が亡くなった病気の治療法が確立するなど、人々の暮らしは劇的に変化して、科学が切り開く未来に大きな期待を寄せられていました。当時の科学技術の先進国はドイツでした。1906年、科学技術を展示する博物館を建設しようとしていた、電気工学者の「オスカー・フォン・ミラー」は、最先端の天文学を紹介する目玉となる展示のアイデアに困っていました。相談を受けたドイツのカール・ツァイス社は、レンズを使ったカメラレンズや顕微鏡作りでたいへん評価の高い会社でした。ツァイス社の技術者もこのリクエストには頭を悩ませたといいます。結果、惑星儀と天球儀の二つの展示をどこの国にもないサイズで大がかりに作ろうという案がまとまりかけます。しかし、それに納得しない一人のエンジニアがいました。光学技術者の「ウォルター・バウアスフェルド」です。得意なレンズ技術と映画の技術を応用して、丸いドームスクリーンに星や惑星を投影したほうが、装置も小さくてすむし、一度に大勢の人が体験できるはずだ。彼のこの画期的なアイデアはプラネタリウムと呼ばれました。惑星の動きの法則を、歯車仕掛けの装置に組み込むという技術は、なかなかハードルが高いものでしたが、彼は4年でこの仕事を成し遂げます。ドイツのミュンヘンで行われた関係者向けの試写会が世界最初のプラネタリウム投映といわれています。今からちょうど100年前、1923年10月21日のことです。完成したプラネタリウムはツァイス1型と名付けられ、1等星から6等星までの4500個の星や天の川、太陽や月、5つの惑星の動きをドームに投映することができました。このプラネタリウムという新発明は「奇跡」と絶賛され、翌年に行われた一般向けの特別公開では、プラネタリウムの星空を一目見ようと、数万人が行列をなしたといいます。ツァイス1型はドイツの星空に限定されていたため、改良が加えられたツァイス2型では、地球上のあらゆる場所の星空を再現する能力を与えられました。これにより、世界の国々は競うようにプラネタリウムを設置していきます。日本で初めてのプラネタリウムは発明から14年後の1937年。世界で25番目。大阪市電気科学館に導入されたのが最初でした。一方で、オランダにも、興味深いエピソードがあります。ドイツで近代的プラネタリウムが発明される、もっと前の18世紀。惑星直列がこの世の破滅をもたらすかもしれないというデマが広がりました。正しい宇宙の知識を人々に伝えなければならないと考えた、オランダの実業家でもあり、熱心な天文家でもあった、「エイセ・アイジンガー」は、なんと自宅の天井裏を改造して、歯車などの機械仕掛けで過去、未来の惑星の位置を正しく再現することができる、自宅のリビングまるごと太陽系展示にしてしまったような大がかりな装置を発明しました。彼はこれを「プラネタリウム」と名付けました。「プラネタリウム」と名乗った世界で最初の装置となりますが、ドームスクリーンに星を映し出す近代的なプラネタリウムとは仕組みが異なるため、一般的なプラネタリウムとは区別されています。しかし当時、科学の普及を目指して、一般市民に公開する目的で発明されたこの装置は科学博物館につながる文化の先駆けとして高く評価され、今年2023年、世界遺産に登録されました。アイジンガーのプラネタリウムは、今もオランダで公開されていて、現在の正確な惑星の動きを刻み続けています。さて、世界でレンズを使ったプラネタリウムを作ることができる会社は、世界で5つとも6つとも言われていますが、そのうち3社は日本にあります。いずれも高い技術が評価される会社で、日本はプラネタリウム先進国と言っていいと思います。世界で最も大きなプラネタリウムは日本にあります。名古屋市科学館のドームスクリーンの直径は35mあります。中国地方で最も大きい、倉敷科学センターが21mですから、その1.7倍ですね。日本でも最も古い現役プラネタリウムは、明石市立天文科学館です。63年前のプラネタリウム投影機による星空投映が、今も人気を集めています。このほか、新しい挑戦も始まっていて、プラネタリウムの投影機そのものがすでになくなっていて、ドーム全体がLEDディスプレイになっている次世代プラネタリウムもすでに2年前から公開が始まっています。日本国内のプラネタリウムは47都道府県すべてに設置されていて、現在300近いプラネタリウムが可動しています。その数はアメリカに次ぐ、世界第2位です。しかし、国土が狭い日本ですから、その密度でいえば、世界中のどの国と比べても群を抜いて高いといえます。おそらく、外国の人に「プラネタリウムが最も好きなのは、どこの国民?」と聞かれたら「日本人でしょ」と答えるはずです。...more9minPlay
December 01, 2023冬に見える星のお話解説は、宙の学校 校長 かわいじゅんこさんソラジオトーク from OKAYAMAテーマは、「冬に見える星の話」プラネタリウムの解説のように星空を見ながらお聴きください。冬の星座・星をみる最適時間は、12月は、22時頃 1月は、21時頃東の空に見えてきます。東の空大きな六角形(ダイヤモンド)を一緒に探していきましょう。まず、オリオン座を見つけてください。長四角の中にきれいに並んだ3つの星「三つ星」四つの星と三つ星を結ぶとリボンのような形になります。長四角の左上の星は、一等星「ベテルギウス」左下の白い星は、一等星「リゲル」オリオン座は、2つの一等星をもつ星座です。オリオン座にある「三つ星」を見つけると他の星も見つけやすいです。「三つ星」を結んで左下あたり、とても明るい星があります。この星の名前は、おおいぬ座の「シリウス」です。「シリウス」は星座を形作る中で、一番明るく見える星です。「三つ星」に戻って右側明るい赤い星 おうし座の「アルデバラン」です。この「アルデバラン」より北に黄色っぽく明るい星ぎょしゃ座の「カペラ」といいます。ぎょしゃ座の「カペラ」から下に目を向けると二つ仲良く並んだ明るい星があります。ふたご座の星で、下の黄色っぽい星が一等星の「ポルックス」です。さらに、西、左下側に白色の星がこいぬ座の「プロキオン」です。そして「シリウス」に戻ります。おさらい「シリウス」から上方向「リゲル」さらに上がって「アルデバラン」北側にいくと「カペラ」下がると「ポルックス」さらに下がって「プロキオン」オリオン座の神話を紹介。オリオンと月の女神アルテミスのお話。オリオンとアルテミスは、恋人同士でした。アルテミスは、男勝りで、狩りが好き。意気投合した二人は、デートを重ねる。しかし、それを見ていてよく思わないのは、アルテミスのお兄さんアポロン。アポロンは、人間の血を引くオリオンと自分の妹が仲良くしているのが許せなかった。兄アポロンから妹アルテミスへ「最近デートばっかりして狩りのうでが下がってるんじゃない?」「じゃあ、海の中で光っているのが見えるだろ?あれに向けて弓を射ってみなよ?」アルテミスを海の中で光っているところへ矢を放ち見事命中。すると、光は、海の中へ消えていった。海の方へ行ってみるとなんと!自分が放った矢が自分の恋人であるオリオンにあたってしまった。オリオンはそのまま死んでしまった。兄・アポロンはどのように思ったのでしょうか?月夜の晩オリオンの傍を月が時々通ります。空の上でも時々デートを重ねている。そんな場面をみることができます。オリオンの脇の下あたりに赤い「ベテルギウス」そして、左足あたりにあるのが、白い「リゲル」です。これを日本では、源氏と平家にあてて「源氏星」「平家星」呼んでいました。これ、実は、それぞれの旗の色 源氏=白 平家=赤ところが、伝承されている星は、逆で、赤い星「ベテルギウス=源氏星」白い星「リゲル=平家星」なんです。これは、なぜかというと岐阜県に伝わる話ですが、源氏に追われた平家軍。自分たちが平家だと知られたくないために、あえて反対の色を伝承にしたと考えられています。おおいぬ座の「シリウス」は、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」という意味で和名・日本では、「青星」と呼ばれています。「シリウス」は白色の星ですが、時々青白く見えることがあるため「青星」と名前が付けられたといわれています。赤い一等星「アルデバラン」アラビア語では「後に続くもの」よくみると小さな星たちが集まってVの形に並んで見えるところ「ヒアデス星団」です。おうし座の右目のあたりにある「アルデバラン」この「ヒアデス星団」よくみると釣りがねの形にみえます。和名・日本では、「つりがね星」と和名がついています。さらに伸ばしていくと「プレアデス星団」和名では、「すばる」よく聞いたことがあるかと思います。すばるの語源は、すまる。すまるの意味は、まとまるという意味。よくみると、星が多く集まっている。南のほうでは、「群れ星」「むりぶし」という言い方もあります。地方によって呼び方が色々と変わっています。ぎょしゃ座の黄色く明るい星「カペラ」「カペラ」の意味は、「ちいさなメスヤギ」星座の絵だと、男の人が抱えています。さらに、「カペラ」を中心に、5角形・将棋の駒のような形が見えるので探してみてください。ふたご座二つに並んだ白い星と黄色い星 カストルとポルックス双子の兄弟ですが、神様の血を多くひいた弟ポルックス・人間の血を多くひいた兄カストル兄・カストルは、戦争で亡くなってしまいます。仲が良かった弟・ポルックスは、自分も死にたいと願うんですが、神の血をひいているがために、死ぬことができない。でも、一緒にいたい。その願いをかなえてくれたのが星座になった。というお話があります。ただ、兄・カストルは二等星。そして、色は、銀色。弟・ポルックスは一等星。色は、金色。このように差がついてしまった。というお話もあります。この二つの星の和名岡山県でも呼び方がありました。瀬戸内市牛窓のあたりでは、「ぞうに星」ちょうど正月のころに、この二つの星が夜空に上がってくるころお雑煮が食べられる時間などの目印になったということです。こいぬ座の「プロキオン」色は、白色。この星は、冬の大三角をつくる一つです。冬の大三角形は、「プロキオン」とおおいぬ座の「シリウス」とオリオン座の「ベテルギウス」この三つで、正三角形のような形になります。この三角形の中に実は!ひとつ星座が隠れています。ここには、「一角獣座」という星座があるんです。暗くて見つけにくい星座ですが、一角獣座=ユニコーン座がいるんです。寒い季節は、暖かい恰好をして、たくさんの星をみつけてください。宇宙一かっこいいギターリスト 天文物理学者「ブライアン・メイ」をこよなく愛する宙の学校校長 かわいじゅんこさんでした。ブライアン・メイ博士を調べてみてください。「Queen」のギターリストで天文物理学者なんですよ。...more15minPlay
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