2025年8月18~31日の2週間、福島県双葉郡葛尾(かつらお)村でグループプロジェクト Roaming Buffalo が活動中です。映像作家、音楽家、美術家などの異なる背景を持つ5人が、「新しい家族」として共同生活を送りながら、葛尾村を舞台に「故郷とは何か?」を探求しています。
今回のエピソードは、8月22日に録音されたメンバー同士の対話です。自己紹介、今回葛尾村にお越しいただいた理由、そしてそれぞれの家族観についてお話いただいています。
Roaming Buffalo(山下つぼみ/北川未来/中野徳子/サノタコ/丹治賛)
山下つぼみ(映像作家)
アメリカ・ユタ州の大学で人体解剖学・進化学を学んだ後、TV ディレクターとしてドキュメンタリーを制作。同時に自主制作で劇映画を制作。『潜在的なマイノリティー』に属する人々を描いてきた。過去にヴェネチア国際映画祭や VIPO×Netflix NY Script Lab などに選出され、国際的な評価を受ける。
北川未来(映像作家)
東京学芸大学 表現コミュニケーション専攻卒業。在学中に単身で渡米、UCLA Extension にて映画製作を学ぶ。その後、国内外でジャンルの問わない作品を制作してきた。新作『誰もおらん家』では祖母が住んでいた家を撮影し、主人不在の思い出がある場所について探究。イメージフォーラム映画祭 2024 にて優秀賞を受賞。
中野徳子(作曲家・演奏家)
4歳よりピアノを始め、高校生の頃ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラに入団し指揮者 / 作曲家の故・山本直純氏にオーケストレーションの基礎を学ぶ。桐朋学園大学(コントラバス専攻)を卒業後、Mr.Children、GLAY、Salyu、ONE OK ROCK 等の録音や公演に参加。演奏家としてだけでなく、映像や舞台作品の音楽制作も手がけ、Bottega Veneta, Pierre Hermé ほか国内外のさまざまなアートプロジェクトに参加している。
サノタコ(美術家)
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。中学時代に親元を離れて、2 年間の山村留学をした経験をきっかけに、征く旅で出会う人々の人生やルーツ、その土地の持つ”陰と陽”を含む過去や問題を、自身の身体や体験を介して、パフォーマンス、絵画、写真、音楽制作、物語制作など、ジャンルにとらわれない表現を行う。
丹治賛
ダンゴ虫と自然が大好きな、神奈川県逗子市在住の小学校1年生。母親は映像作家の山下つぼみ。
Katsurao Collective 公式note https://note.com/katsurao_co/n/n1bee6d6f0859?sub_rt=share_pw
Katsurao Collective Instagram https://www.instagram.com/katsuraocollective/
〈Katsurao AIR 2025 Group & Family Program 活動報告会② Roaming Buffaloのおうち〉
日時:2025年8月30日(土)13:00-17:00(PMのみの開催となります)
会場:葛尾村復興交流館あぜりあ 蔵
入場料:無料
概要:映像作家、音楽家、美術家などの異なる背景を持つ5人が、葛尾村で共同生活を送り「新しい家族」として故郷を築くことを試みた2週間の経験を共有します。
展示される現像用フィルムやコントラバスに実際に触れることで、制作の過程を身体的に感じ取っていただけます。
14:00-14:40(予定)
Roaming Buffalo 仮想家族会議 vol.2 @葛尾村復興交流館あぜりあ 正面入口左手 小中学生作品スペース