新美南吉の童話『花のき村と盗人たち』は、「ごんぎつね」の作者が遺した、あたたかくて少し不思議な物語です。
五人組の盗人が平和な花のき村に忍び込むのですが、弟子たちはそれぞれの昔の仕事の癖が抜けず、なかなか盗人らしく動けない。
そしてかしらは、たった一人の無邪気な子供に仔牛を預けられただけで、ぼろぼろと涙を流してしまいます。
「人に信じてもらう」ということが、これほどまでに人の心を変えてしまうのか——読み終えたあとに、じんわりとした余韻が残る一作。
知名度は高くないけれど、南吉ファンが口をそろえて「これが好き」と言う隠れた名作です。
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今日の対談で、物語の全体像から南吉が込めた問いまで、たっぷり語り合います。
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