新規事業の旅の番外編です。全体主義と民主主義の概念について論じています。特に、1920年代から1940年代にかけてイタリア、ドイツ、日本で広まった全体主義的思想に焦点を当て、国家や組織の利益を個人より優先するその考え方を説明しています。西洋の自由主義との対比を通じて、全体主義がどのように個人を共同体としての国家に統合しようとしたか、そして西洋諸国がそれを脅威と捉えた理由が述べられています。さらに、大衆が不安定な社会情勢の中で全体主義に引き寄せられる心理や、深く思考せずに単純なスローガンに飛びついてしまう危険性について、歴史的な背景も交えながら考察しています。最終的に、自らの考えを持ち続けることの重要性を強調し、思考停止が民主主義の破壊につながりかねないと警鐘を鳴らしています。