■「フェイブルマンズ」
「ジョーズ」や「未知との遭遇」などの巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督の最新作は、自身の自伝的な作品ということで常にも増して注目されている。すでに米ゴールデングローブ賞で作品賞と監督賞をさらい、米アカデミー賞でも７部門でノミネートされた。
　主人公のサミー・フェイブルマンは映画に夢中の少年で、確かに監督自身を想起させるが、「Ｅ．Ｔ．」などでも主人公の家庭環境に自身の生い立ちを反映させたといわれる。この映画もまた、あくまで経験を素材にしたフィクションであり、寓話（ぐうわ）だと思われる‥

■「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
　米国に住む中国系移民のエヴリン（ミシェル・ヨー）は経営するコインランドリーの税金問題から父親の介護、反抗期の娘とトラブルを抱える普通のおばさん。ある日、「強大な悪を倒せるのは君だけ」と宣告され、マルチバース（多元宇宙）に飛び、カンフーの達人として闘うことに。
　奇想天外というより、まさに〝ぶっ飛んだ〟内容‥

　■「ブラックライト」
　ＦＢＩの裏仕事をやってきた主人公が、家族を守るため単身、組織に歯向かう。北アイルランド出身の演技派アクションスター、リーアム・ニーソンが、「ファイナル・プラン」などのマーク・ウィリアムズ監督と３度タッグを組んだサスペンスアクション。
　ニーソンは産経新聞の取材で‥

　■「映画ドラえもん　のび太と空の理想郷（ユートピア）」
　「ドラえもん」の42作目の新作は、ＮＨＫ大河ドラマ「どうする家康」や映画「レジェンド＆バタフライ」などの脚本家、古沢良太が手掛けたのが話題。
　空に浮かぶ理想郷に隠された秘密をのび太たちが暴く。人は果たして破綻のない、完璧な人格であることが理想なのか。いわば、そのアンチテーゼとしてのび太が存在し、しずかちゃんたちは答えを見つける‥

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