政府は「ナフサは来年ぶんまで調達のめどが立っている」と説明します。けれど4月の揮発油の輸入量は前年同月より37.7%減。手配は済んでいるという言葉と、いま港に届いている量のあいだには、思いのほか大きな距離があります。
原油には備蓄という逃げ道がありますが、ナフサは在庫の層が薄く、輸入の目減りがそのまま現場へ伝わります。さらに、医療用ニトリル手袋の主産地マレーシアも同じ不足に直面しており、日本が世界中から確保したぶん、どこかの国の取り分は確実に減っていきます。
足りているという一語を聞いても、考えるのをやめないために。世界が一枚の布のように織り合わさっていることを、あらためて見つめ直す回です。
元記事: ナフサは来年まで確保、それでも安心できない理由