今回の放送は本当に面白い(特に15分以降)ので、絶対聞いてほしいです! by 飯田
世界経済の潮流 2024年 Ⅱ
中国の構造問題と世界経済への影響 / 令和7年2月 /内閣府 政策統括官(経済財政分析担当)
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa24-02/index-pdf.html
▼本日の番組チャプター▼
(00:00) 世界経済の潮流2レポート。内閣府が年に2回出す「世界にもっともいま影響を与えていること」。ひとつはAIで、もうひとつは中国の経済構造
(02:10) シリーズ2で撮った経済財政白書は国内経済について、世界経済の潮流レポートは国際経済が対象
(03:25) レポートの物量は概要資料だと10ページ程度だが、全体版ですと200ページ以上の巨大なもの
(05:15) 【重要】結論:中国のことをまだ世界の工場だと思っていませんか?
(06:30) なぜ中国はリーマンショックからの立ち直りが世界一早かったのか。とんでもない量の設備投資で世界の工場へ
(08:58) 中国の支出構造は変化して、いまは消費と内需の国に変わっている。中国で作って中国で消費している
(10:15) これはデータ的に見ると1980年代の半ばくらいの日本と同じような経済構造になっている。農業の割合も減っている
(11:38) 2010年頃から中国はすでに人口オーナス期へ。一人っ子政策のあとの三人っ子政策の失敗
(13:17) GDPの構成比も変化していて、消費者・庶民の金融資産の量が圧倒的に多く、金融国家のアメリカと同程度。日本やドイツよりもよっぽど多い
(14:30) 【重要】2023年の世界経済のGDPシェアについて。アメリカが1位として中国は?EU全体よりも大きなGDP
(16:01) 中国の経済構造が変わっていっていることによる影響は?景気悪いと言われているのは?共同富裕政策による不動産市場の悪化
(18:05) 【重要】投資用不動産の売買や2件目以上の不動産売買は出来なくする。市場の縮小構造。
(19:31) なぜ不動産市場が縮小すると中国経済に影響を与えるか?資本主義の国の当たり前の感覚では気付かない構造。価値観アップデートが必要
(20:40) 地方政府は政府本部から評価制度の都合でノルマに近いものを与えられていて、会社におけるエリアマネージャーのような苦しみがあり利害構造が出来上がる
(21:10) 【重要】中国不動産の最大の特徴。中国では「建っている途中のもの」を売買するし転売する。これは市場が悪くなるとババ抜きになる
(23:40) 【重要】地方政府の中には評価制度で報告を良くあげるために、身銭を切って隠れ赤字を作ってしまう。成果主義の弱点。
(25:21) なぜマクロ経済を見ている人、国際の事業をしている人が中国の不動産価格を詳しく見ているのか?その答え。パラダイムを変える必要性
※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年3月17日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※
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政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。
普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。
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株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。