ECの未来

#129 アジア向けネットショップで難しいのはこの国!成功したいならノウハウ豊富なオススメカート


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今回ゲスト、スターフィールド株式会社 代表取締役社長 星野 翔太氏は、

2007年にスターフィールド株式会社を設立し越境EC専用カートシステム「LaunchCart」を提供。160通貨に対応し2021年アジア向け越境EC導入実績No.1を獲得されています。

星野さんに「アジア向け越境EC」について聞いてみました。

▽得意分野は海外向けのカートということですが?

多くは日本のメーカーさんにご使用いただいていますが特にアジアにフォーカスしていてアジアであればどの国でも現地の方が買いやすいカートという特徴があります。

やはり欧米向けとアジア向けは大きく違います。
欧米は基本的に先進国なので物流網やインフラも整っていて決済もクレジットカードやPayPalなど大きいところだけ対応しておけば基本的にはカバーできますがアジアに関しては言語も通貨も決済もそれぞれの国で全く違います。
細かい商習慣も全然異なりECで重要な購入フォームも郵便番号を現地の人は日本ほど覚えていなかったり郵便番号がそもそもなかったりミドルネームがあったりと細かい違いを挙げればきりがないほどたくさんあります。

▽各国の違いの中で面白い事例はありますか?

アジアは欧米と違っていわゆる新興国がまだまだ多いです。

先進国では、まず銀行ができて皆が通帳を持ち、その信用情報が有ってクレジットカード、そのあとでQR決済ができるというのが一般的です。
ですが例えばミャンマーですとベンチャーの銀行のようなものがどんどん出てきて、クレジットカードやそもそも口座を持っていない、Facebookのアカウントしかもっていない人がQR決済を使えてしまう。
スマホを中心にテクノロジーの世代を飛び越えて新しいものが出てきたりします。そのぶん日本よりもスピードが速いです。
世界中どこでもというわけにはいかないですが、これから世界の中心になっていくと思っているアジアにフォーカスして、まずECという分野でそこを極めようと動いています。

▽越境ECでアジアと言えば、まず中国を思い浮かべますが?

弊社は中国のシェアで90%位を占めている三大決済を日本のカートで一番最初に対応しました。

中国向けの開発も知っていますし越境ECという言葉ができ始めた5・6年前は中国を推していた時期もあるのですが違いが多すぎてなかなか苦戦するケースが多く、中国で難しくなっていた一部が台湾に移ったというのこともあって今は数的には台湾が一番多いです。しかし中国でも使われています。
うちはマーケティングのサービスは展開していないのですがパートナー会社さんなどの話から私が推測するところでは、中国のメインはモールなので苦戦されるケースが非常に多いです。
その中でモールでの扱いが難しい中古品などの一部ジャンルでは信頼性だったり質の担保といった問題で日本から越境で買われる購入者がいます。
中国の購入者が使いやすいカートで日本の商品を見てもらうという感じの使われ方が多いです。

▽ベトナム・タイ等ECに限らずアジアで成長してきている国はどうですか?

ベトナムやタイでは日本に在庫があって現地に販売するというやり方は現状なかなかできないです。

郵便系や関税で商品が止まってしまったり、それに対応できても、先払いでお金を頂かないといけないが先払いで対応できるのがクレジットカードかPayPalぐらいしかなく越境ECという意味ではなかなか難しいです。
どちらかというと現地に在庫を置いて現地のECとして使っていただく方が多いです。

▽決済のお話でクレジットカードが当たり前になってきている国はご存じですか?

例えば台湾でも私どもがやり始めた6・7年前から比べれば使用率は増えています。

ECの現金である代引きかそれ以外かでいうと、後払い決済など現金に代わるものが色々出てきたりクレジットカードなどの信用決済も各国増えてきているとは思います。
今は少ないベトナムやタイでも変わっていくのではないかと思います。
クレジットカードを持ってはいるけどECでは使わないという場合もあります。
EC市場も各国の経済成長と同じように成長に伴って法整備やモラルが醸成されていくと思います。
例えば日本の直販サイトで購入して、それが詐欺であったとしても消費者を守ってくれる仕組みがありますが、国によっては法整備がそこまでされていなかったりECのモラルもそこまで醸成されてないので消費者が泣き寝入りせざるを得ない状況の国が少なからずあります。
大手サイトでも詐欺があったりしますし警察に言っても助けてくれなかったりするので現物を手に取る前に支払う事を怖いと思う消費者も多いです。
それが海外相手となると余計に怖いという心情もありEC市場の成熟度合いによってというのがあります。
モラルの部分はなかなか調べられるものではなくて実際にやってみて発生ベースで勉強させてもらっています。
クライアントさんを通して情報も入ってきますし弊社でも返品率などは事前にわかるので参考にしていただいて設計はできると思います。

このほかにも盛りだくさん、アジアの越境ECについて公開しています!

アジア向け越境ECをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、星野氏流『アジア向け越境EC』、ぜひお楽しみください!

#ECの未来一覧はこちら #ネットショップ #越境EC #アジア
00:00 ダイジェスト 00:27 アジア向けカートの特徴 02:45 アジア各国の事例 04:33 中国の現状 06:54 ベトナムやタイの現状 08:06 アジアにおける決済環境の変化  

星野 翔太氏
スターフィールド株式会社
代表取締役社長  1985年生まれ。2006年に早稲田大学ベンチャー起業家養成基礎講座基礎講座で優礎講座で優秀賞を受賞、2007年にスターフィールド株式会社を設立。越境EC専用カートシステム「LaunchCart」を提供。 160通貨に対応、2021年アジア向け越境EC導入実績No.1を獲得。

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