◆#162「大人にこそ、学び場を。“人が育つ環境”を企業はどうつくればいいのか」(ゲスト:教育者・鳥羽和久)概要
#162のゲストは、前回に引き続き教育者・作家の鳥羽和久さん。後編では「人が育つ環境とは何か」をテーマに、組織づくりやマネジメントについてさらに掘り下げていきます。
人が育つ環境とは、一体どんな場所なのでしょうか。この問いに対して、私たちはつい「どんな研修を用意するか」「どう効率的に育てるか」といった方法論から考えてしまいがちです。しかし鳥羽さんは、現代のマネジメントが陥っている“効率化の行き過ぎ”に警鐘を鳴らします。
鳥羽さんはまず、「社会のため」「誰かのため」という大義名分だけでは、人は長く働き続けられないと語ります。また、会社を学びの場にするためには、育てる側が変わり続ける必要があるとも指摘。「大人こそ、勉強したほうがいい」という言葉には、人も企業も未完成な存在であり、常に変化し続ける姿勢が大切だというメッセージが込められています。
そもそも人は最初から完璧に何かをできるわけではなく、できないなりにもがいている時間を経て、少しずつ育っていくもの。しかし昨今の企業は、その揺らぎや未完成さを待てなくなっている傾向が強いのではないかと鳥羽さんは鋭く考察します。そして、目標設定や言語化を急ぎすぎることで、本来育つはずだった可能性を自ら狭めてしまっているのではないかと問いかけます。
育てる側に求められるのは、過剰に管理することではありません。普段は見守りながら、必要なときにはスッと踏み込み、SOSが出たときには全力で受け止める。その絶妙な距離感こそが、人の成長を支える土壌になるのではないでしょうか。
ということで、気づきの多いエピソードとなりました。ぜひご一聴ください!
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◆タイムライン
(00:46) 鳥羽和久さん登場
(01:21) 人が前向きに働き、学べる環境とは?
(03:26) 会社を「学びの場」にするにはどうすればいい?
(06:21) 「誰がやっても同じ」を求めすぎる危うさ
(07:14) 「できないなりにできる」時間の必要性
(14:36) ノイズは、自分と世界をつなぐ接点
(17:00) 試行錯誤できる余白はどうすれば生まれる?
(23:35) 鳥羽さんが塾の先生として大切にしていること
(25:05) 人の成長に、本当に必要なものとは?
(25:56) マネージャーが意識したいこと
(34:34) エンディング
【ゲスト】
鳥羽和久(とば・かずひさ)
教育者・作家。1976年福岡県生まれ。専門は日本文学・精神分析。2002年、大学院在学中に学習塾を開業。株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、学習塾「唐人町寺子屋」塾長、単位制高校「航空高校唐人町」校長、「オルタナティブスクールTERA」代表を務める。
小中高生150名超の学習指導に携わり、5科目の受験指導のほか、中学生向けの国語塾や現代川柳会、高校生向けの哲学対話やリベラルアーツなど、特色ある授業を展開している。
著書に『君は君の人生の主役になれ』(筑摩書房)、『親子の手帖 増補版』(鳥影社)、『おやときどきこども』(ナナロク社)、『「推し」の文化論』(晶文社)、『光る夏 旅をしても僕はそのまま』(晶文社)、『それがやさしさじゃ困る』(赤々舎)など。教育や現代カルチャーに関する講座・講演も多数(NHKカルチャー「推しの文化論」「学校後遺症」など)。
◆「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」とは?
週の真ん中にある水曜日は、1週間の折り返し地点。スウェーデンなどの北欧諸国では、この水曜日の夜を「小さな土曜日(Little Saturday)」と呼び、好きなことをしながらリラックスして過ごしているそうです。この北欧の習慣からインスピレーションを受けて生まれたのが、SmartHRがお送りするPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」です。 水曜日の夜を休日のようにくつろぎながら、「よく働くってなんだろう?」を問いのコンセプトに、個人の働き方はもちろん、組織やチームのあり方、仕事を通じた社会との関わり方に至るまで、これからの“働く”の兆しを筋書きのない対話を通じて探します。
※情報は2026年5月時点のものです
Produce:SmartHR
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