2024年11月29日から12月5日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、Shopifyの事業者、BF期間中に過去最高の115億ドルの売上を達成
2、「ごめんね消費」って何?環境への悪影響とウルトラファストファッション
3、モノタロウ、注文締切時間を17時に延長し、翌日配送を強化
4、2024年度ギフトの購入場所調査 多様化と使い分けが進むギフトの購入場所
5、お酒だけじゃない!カクヤス、新たにベビー用品の取り扱いを開始
1.Shopifyの事業者、BF期間中に過去最高の115億ドルの売上を達成
shopify(ショッピファイ)の日本法人であるShopify Japan株式会社は、Shopifyを利用する事業者が2024年のブラックフライデー・サイバーマンデー期間中に過去最高となる115億ドルの売上を達成したことを発表しました。これは前年と比較して24%増加しており、約4日間で、全世界7,600万人以上の消費者がShopifyを利用するブランドや事業者から商品を購入しました。この期間中に67,000以上の事業者が1日あたりの販売額で過去最高額を記録しています。日本では、Shopifyの事業者からの購入者数が、前年比で約54%増加しました。売上のピークはブラックフライデーの午後10時で、最も売上の多かった都市は順に東京、大阪、名古屋でした。平均購買額は12,349円です。また、日本での売上の約6%が国境を越えた取引でした。年々勢いを増すブラックフライデー・サイバーマンデーの動きがわかるレポートとなっていますね。
2.「ごめんね消費」って何?環境への悪影響とウルトラファストファッション
Z世代に特化した企画・マーケティングを提供する株式会社seamint.(シーミント)は、Earth hacks株式会社、LINEヤフー株式会社と共同で設立した「デカボLab」において、Z世代のウルトラファストファッションおよびサステナブルファッションのサステナブルに関する意識調査を実施しました。ウルトラファストファッションとは、オンラインで購入できる1着1,000円程度の安価なブランドを指し、Z世代から注目を集めています。しかしその一方で、有害化学物質の使用、工場の過酷な労働環境、プラスチック素材の使用など、環境への悪影響が懸念されています。デカボLabが行った調査によると、Z世代のうち、74%がウルトラファストファッションの購入経験があることが分かりました。さらに、そのうち15.4%は月に1回以上購入しているという結果が出ています。Z世代のウルトラファストファッション購入において、環境への悪影響がどのように影響しているか調査したところ、約77%が「環境への悪影響が購入に影響する」と回答しました。調査によると、52.3%が環境に悪いと知りながらも購入してしまう「ごめんね消費」を行っていることも明らかになりました。反対に、環境への悪影響を理由に購入を避けている人はわずか24.8%にとどまっています。
3.モノタロウ、注文締切時間を17時に延長し、翌日配送を強化
現場を支えるネットストア「モノタロウ」を運営する株式会社MonotaROは、お客様がお仕事時間中にご注文された商品を翌日の仕事に間に合うようにするため、当日出荷対象商品のご注文締切時間を従来の平日15時から17時まで延長することを進めています。このサービスは、12月3日(火)より関西地域に拡大すると発表しました。モノタロウは、2024年5月に置き配サービスをリニューアルし、6月には出荷後の配送日時指定サービスを開始しました。また、9月には南関東地域へのお届けのご注文において当日出荷対象商品のご注文締切時間を平日15時から17時に延長しています。今回その対象地域を関西に拡大したことにより、より多くのお客様が、最短で翌日の午前中に商品を受け取ることが可能になります。当日出荷対象商品のご注文締め切り時間の延長を実現するために、物流拠点にてオペレーションの改善やシステムの一部改修を行うとともに、迅速な作業をサポートするロボット活用範囲の拡大などを進め、夕方の作業スタッフの増員を行ったとのことです。
4.2024年度ギフトの購入場所調査 多様化と使い分けが進むギフトの購入場所
「ギフトモール オンラインギフト総研」は、ギフト利用の実態を探るため、2023年7月から2024年6月の1年間のギフト購入実態について、全国10代~50代の男女、合計2,250人を対象に調査を行いました。このうちオンラインのギフト購入場所に焦点を絞って分析をした結果、ギフト利用に関する生活者の新たな実態が明らかになりました。オンラインのギフト購入場所の「総合ECサイト」・「ギフト特化型ECサイト」・「ソーシャルギフトサービス」の3つのチャネルごとにギフトの贈り方・アイテム・シーン・相手・ギフトの単価の調査を行いました。総合ECサイト・ギフト特化型ECサイトは共に1位が「手渡しで贈った」となり、2位は「郵送・宅配で贈った」、3位は「ソーシャルギフトで贈った」となりました。「郵送・宅配で贈った」はそれぞれ52.0%、47.1%となり、約半数の方がECサイトで購入し、受取人のご自宅などに郵送して贈っていることがわかりました。ギフトの贈り方は手渡しが主流と考えられていましたが、ECサイトやソーシャルギフトサービスの発展により郵送やソーシャルギフトなど新しい贈り方が生まれ、贈り手の選択肢が増えたと言えそうです。全ての購入場所で最も多く購入されている商品のカテゴリは「グルメ・スイーツ」でした。シーン・相手問わず定番のギフトのカテゴリだということがわかります。総合ECサイトは「文房具・ガジェット・趣味」、「花・植物」、「ベビー・キッズ」、「旅行」など、あらゆるカテゴリのギフトが総合的に購入されていることがわかりました。ソーシャルギフトサービスはモノではなくオンラインで受取人が自由に使用することができるギフトが支持されており、気軽に贈ることができる商品が求められていると言えます。
5.お酒だけじゃない!カクヤス、新たにベビー用品の取り扱いを開始
首都圏を中心に酒類等の販売、デリバリーを手掛ける株式会社カクヤスは、お酒以外の商品カテゴリとしてベビー用品の取り扱いを開始します。12月1日よりカクヤス公式アプリ、ECサイトにて掲載され、関東エリアでは、「店舗からのお届け便」として、関西、九州では、「全国宅配便」として注文が可能になります。1月中旬には、一部店舗からの即日配達による取り扱いが開始いたします。カクヤスはお客様のご要望になんでも応えられる「流通のインフラ」となるべく、2023年より「お酒だけじゃない!カクヤス」としてお酒以外のカテゴリを強化してきました。
即日配達が可能なカクヤスの流通網により、お酒以外の用途で利用者が増えそうだと感じられるニュースですね。