ECの未来

#151 日本の未来をつくる!ネットショップのM&A成功で働き方の自由を手に入れる


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今回ゲスト、セラシオジャパン 元最高協業責任者 小澤良介氏は、

米国ユニコーン企業の「セラシオ」日本法人創業メンバー、最高協業責任者をご担当され、退任後はエンジェル投資家として活躍されていらっしゃいます。

小澤さんに「EC事業のM&A」について聞いてみました。

▽小澤さんは元々は家具のECをされていたそうですね?

大学を卒業して2003年に創業しました。

当時は家具がさほどネットで買えなかった時代に「家具なんてネットで売れないだろう」とさんざん言われたあげく創業しました。
2020年に売却して、その後間髪入れずにアメリカから声がかかって最初は迷いましたが、アメリカのユニコーンで上場前の会社で、こんなチャンスはなかなかないと思いました。
自分のキャリという意味でも非常に面白い機会になるかと思い一緒にやることを決めました。

▽まだまだ日本ではECのM&Aについて知っている方は少ないと思いますが、その第一線にいらっしゃる立場でどうですか?

セラシオが日本においてECのM&Aをという分野の認知を一気に広めた会社なのかと思います。

日本でも似たような展開をする企業さんも増えてきていて、これはすごく良い流れではないかと思っています。
まだ日本ではあまり馴染みがないですが、アーリーリタイアであったり、一気にある程度のキャッシュを手に入れる方法を世の中にもっと知らせていくことによって、より人生の選択肢が増える方が増える。
ECのチャンスを広げるということはもちろんなんですが個人の人生の可能性を広げるという意味でもM&Aの文化というのはもっと日本に必要なのではないかと思います。
そもそも創業する理由が売却を目標として会社を始めるという大学生も実際増えています。
例えば0から10まで得意な経営者をあまり見たことがありません。
0から1をしっかりできる人は2から10までができるかと言えば、苦手な人が多いです。
だから得意なところを徹底的にやり込んで、その後は、それが得意なところに任せるというのがセラシオ社の考え方だったのではないかと思います。

▽日本の後継者問題は、どういう風に考えていけばよいのでしょうか?

従来の日本では父親がその事業をやっていたから、後を継がなければという考え方が一般的だと思います。

経営のことはわからないけど息子だから継ぐとか、そういう環境で育っていれば、それが当たり前という認識になると思うのですが、時代の流れ的に後を継ぐことが必ずしも正義ではないのです。
息子さんが得意なところまでを頑張ってやって、それ以降はもっと伸ばしてくれるような会社に任せるという選択肢も、今後日本において当たり前になってくるのではないかと思います。
その企業が存続する上でベストな方法は何なのかを考えるのが経営者の役割だと思います。
今社会でも、より合理的な考え方になってきていて無駄が省かれています。
所有といった概念だったり、色々なもので合理化が進んでいて、本当に自分にとって必要な部分だけをついばんで最高の人生を選択していくという流れになっているのは間違いないです。

▽今までと全然考え方が違う世代はどういう考え方をすればよいでしょうか?

僕は自分がM&Aを両方経験して色々なことに気付けて自分の中の概念を打ち崩しました。

自分自身のマインドの変化に応じて、生き方を変えてく柔軟性が大事だと非常に強く感じます。
経営者だからと言ってロックされる必要はなく、自由な場所で自由な時間を過ごす生き方を選択できるチャンスが経営者にはあると思っています。
会社を経営することは難しいことです。
ただECはすごく合理的でお金がないところからプラットフォームに乗ればかなりローコストで進められる。
今はプラットフォーム上における立ち位置をしっかりと構築することが評価される時代になりました。
そういうチャンスが今、日本にも来た。M&Aという目標が一つの切り口になると思います。
良いバリエーションで売却するためには中身が美しい方が良い。
今この瞬間の経費がどうこうよりも、売却したときにまとまったお金がキャッシュインして、日本の税率は20%なので、それでアップサイドを狙っていくことの方がより効率的で夢がある。
そういうところに目線を置くことができれば、もっと成功する方が増えるのではないかと思います。
海外では現在こういう海外のECを買収しているような会社はたくさんあるので、そういう会社をターゲットにすれば、結果的に海外のお金が日本に入ってくることになります。
円安なのでグローバルマーケットが日本で何かを買うということに興味を持っているタイミングです。
越境という言葉は結構前からありますが越境がしっかりできている会社はすごく少ないです。
日本で鳴かず飛ばずなものが海外では爆発的に売れることもあります。
使われ方が変わったり、クリエイティブに対する考え方や感性が国によって違うので、そのチャンスを取りに行くというのはやった方がいいと思うのです。
日本国内で売っているECよりも、海外で売れている会社の方がおそらく日本国内でも価値基準は高くなると思います。

このほかにも盛りだくさん、ECのM&Aについて公開しています!

ECのM&Aをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、小澤流『EC事業のM&A』、ぜひお楽しみください!


~第151回 ゲスト~

小澤良介氏

セラシオジャパン
元最高協業責任者

1978年生まれ。明治大学卒。

2003年に創業したリグナ株式会社(家具インテリアのEC、製造販売、空間プロデュース業)を2022年に東証1部上場企業へ全株式を売却。その後、大手ラーメンチェーンでもある株式会社幸楽苑ホールディングス(東証1部 7554)の元社外取締役、ブランディング、コンサル会社でもあるTHE TRIGGR株式会社の代表取締役を兼任しつつ、米国ユニコーン企業の「セラシオ」日本法人創業メンバー、最高協業責任者となる。退任後はエンジェル投資家として活躍。

著書に「100%好きを仕事にする人生」「なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか」「ライフスタイルデザイン」がある。

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