われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎

199 中勘助 銀の匙 127(後編8⑦)


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9中勘助『銀の匙』127(後編8⑦)>

ラジオ収録20250115  

「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士) ゲスト 王煜凯(オウユカイ)鐘凝(ショウニン) 

とはいへ彼らの老獪な詭弁も到底単純無垢な子供の慈悲心をくらますことができないのをみ、彼らは終に慣用手段の大きな声でひとを嚇おどかしてしまはうとした。

<老獪(ろうかい)な→いろいろな経験を積んでずる賢いいこと。世知に長けている(世間の裏も表も熟知している)こと→慣用表現。詭弁(きべん)→道理に合わないことを強引に正当化すること、こじつけ。詭弁→イソップ物語「ウサギとカメ」みたいな話。到底(とうてい)→とても。無垢(むく)→潔白で純真なこと。慈悲心(じひごころ)→いつくしみ、あわれむ心、憐れむ、哀れむ。くらます→隠す。終に→ついに。慣用手段→いつもの手段→常套(じょうとう)手段>

不过,他们老奸巨猾的诡辩到底无法在单纯无邪的孩子的善心面前蒙混过关。认识到这一点后,大人终于拿出惯用的那一招来,想用大声呵斥把我吓退。

私はくやしさ憎さがこみあげみんなを睨みつけて気ちがひみたいに悪対あくたいをついたあげく裏へかけだして泣いてゐた。その時もし私に彼らをとりひしぐだけの力があつたならば彼らを数珠つなぎにして雀の餌にしたであらう。

<こみあげ→抑えきれず溢れ出てくること。睨みつけて→憤怒の気持ちで強く見つめること。気ちがひ→狂っていること。悪対(あくたい)→悪態→悪口を言い、罵(ののし)ること。とりひしぐ→押しつぶす。数珠(じゅず)つなぎ→多くの人や物をひとつなぎにすること、またはその様子。雀(すずめ)。餌(えさ)→生き物が食べる食べ物>

我满怀不甘与憎恶,瞪着他们,像个疯子般破口大骂,然后冲到后院大哭一场。如果那时我有捏碎它们的力气,一定会把它们穿成一串儿,丢给麻雀吃。

それからは毎日頭が痛いといつては学校を早びけにして首をふつて饑ゑを訴へてる兄弟に桑の葉をつんでやつたが、脾弱いものどもは夜昼の寒さ暑さに堪へかねて毎日いくつかづつ土にまみれてゆく。

<早びけ→定刻よりも早く退出すること、早退(そうたい)。饑ゑ→飢(う)え、飢餓状態。脾弱い→弱々しい、堪えかねて→我慢できなくて。土にまみれて→土に帰っていく→死んでゆく(隠喩>

那之后,我天天都称头痛早退,给那些摇晃着脑袋喊饿的“妹妹”摘桑叶吃。可柔弱的蚕宝宝们不堪夜寒昼暑,每天都有几只被黄土掩埋。

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