われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎

200 中勘助 銀の匙 128(後編8⑧)


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200中勘助『銀の匙』128(後編8⑧)>

ラジオ収録20250122

「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士) ゲスト 劉凱 鐘凝

  雨のふりだした夕がたであつた。家からいくら呼ばれても帰らないので伯母さんが出てきてみたら私はすてられた蚕のうへに傘をさしかけて立つてるのであつた。

〈雨の降り出した→雨が降り始めた。いくら→どんなに。伯母(おば)。蚕(かいこ)。傘を差し掛けて→傘をかざして。〉

 一个下雨的傍晚,家人喊了又喊,我仍不回去。阿姨出来找我,竟看到我站在

被扔掉的蚕宝宝那里,给它们撑着伞。

さうして顔を見るやいなやわつと泣きだしてその前垂にくひついた。仏性の伯母さんはどうかしたいのは山山なのだがどうもしやうがないものでお念仏をくりかへしながらやうやく賺してつれて帰つた。

<仏性(ぶっしょう)→生まれながらにして持っている仏(ほとけ)の本性、仏様のように優しい、慈悲深い。山山(やまやま)→たくさん、そうしたいができない様。念仏(ねんぶつ)→念仏は仏様、菩薩様の名号を唱えること。お経との違いは?→お経はお釈迦様の説いた教え。賺(すか)して→宥(なだ)めたり言いくるめたりすること。>

我看到她的那一刻,突然放声大哭,死死抓住她的围裙。素来信佛的阿姨有无数想帮我的念头,却还是没有办法,只能不停地念诵佛经,好不容易才把我哄回家。

その後家の者はそこに小さな胡麻石の碑がたてられそのうへに私の手で 嗚呼忠臣楠氏之墓 と書いてあるのを見出した。

<胡麻石→花崗岩。碑→石面に文字を彫って記念として立てた石。忠臣楠氏→後醍醐天皇の忠臣、神戸湊川(みなとがわ)神社の主祭神、楠木正成(くすのきまさしげ)(通称、楠公さん)。見(み)出(いだ)した>

后来,家里人发现那片地上立了一块小石碑,我在上头亲笔写道:“呜呼忠臣楠氏之墓”。



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