ブッダのおたより
〜御文章のこころ〜
本願寺の中興の祖 第八代 蓮如上人の書かれたお手紙。
それを編纂して纏められたものが『御文章』。
古来、「法乳」とも言われ、御聖教の御心を噛み砕いて抽出してくださった御手紙です。
「妙好人」と言われる篤信な念仏者の殆どは、この『御文章』で育てられたといっとも過言ではありません。
西本願寺では、毎朝6時からのお勤めで、最後に御法話の肝要として拝読されています。
さて、紹介が長くなりましたが、そんな『御文章』にも、少し触れていけれたらと思います。
南無阿弥陀仏
【原文】
信心獲得すといふは第十八の願をこころうるなり。この願をこころうるといふは、南無阿弥陀仏のすがたをこころうるなり。このゆゑに、南無と帰命する一念の処に発願回向のこころあるべし。これすなはち弥陀如来の凡夫に回向しましますこころなり。
これを『大経』(上)には「令諸衆生功徳成就」と説けり。されば無始以来つくりとつくる悪業煩悩を、のこるところもなく願力不思議をもつて消滅するいはれあるがゆゑに、正定聚不退の位に住すとなり。これによりて「煩悩を断ぜずして涅槃をう」といへるはこのこころなり。この義は当流一途の所談なるものなり。他流の人に対してかくのごとく沙汰あるべからざるところなり。よくよくこころうべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。
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