Share 聞くだけで心が晴れる🌱仏教入門ラジオ
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By よしおか@仏教の専門家
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The podcast currently has 47 episodes available.
お釈迦様は、
「怒らないことによって怒りにうち勝て
良い事によって悪いことにうち勝て
分かち合うことによって物惜しみにうち勝て」と仰っています。
腹を立てて攻撃してくる人に、こちらも怒りの炎を出してぶつかると、
更に大きな怒りとなり、手が付けられなくなります。
2019年の大ベストセラーとなった
「ファクトフルネス」の翻訳者の一人である
人気翻訳家の関美和さんは
同じ年に「EQ 2.0」という本も翻訳しています。
この二つの本に共通しているのは
「ありのままに正しく見る」ことだと
翻訳者の関さんは言っています。
仏教では、このありのままに正しく見ることを
「諦観」と言います。
諦観の諦は諦めると読みます。
あきらめるときくと、今日では、
とても見込みがない、仕方がないと断念する
意味でしか使われませんが、明らかに見るとも読み、
「物事を正しく明らかに見る」ことを諦観といわれます。
ある女性が、周りに自分を合わせてばかりいることに悩んでいました。
人から嫌われるような言動を取らないように
自分の意見はなるべく言わないようにしていると言います。
周りからどう思われているかに縛られて
自分らしい生き方ができていないのでは勿体ないことです。
私たちは誰かに期待されるために、
誰かの願いに応えるために生きているのではありません。
自分の人生ですから、自分の気持ちを大切にしたいものです。
そんな私たちにお釈迦様は
「皆にてほむる人はなく、皆にてそしる人もなし」と言われました。
良い行いをすれば幸せになるし、
悪い行いをすれば不幸になるというのは
誰でも納得していますし、
みんな信じて生きていることです。
しかし現実には、正しいことをした人があっけなく殺されてしまうことや、
凶悪犯が裁かれることなく、天寿を全うしていることがたくさんあります。
善人が必ず幸せになるとは限らない、
あるいは悪人が必ず不幸になるとも思えない。
昔から言われるように
「正直者はバカを見る」のではないか?
そんなことを思うことはないでしょうか。
今から2000年前に書かれた
史上最高の歴史書といえば
中国の『史記』です。
この本は、司馬遷という歴史家が書いたものです。
お釈迦さまの誕生日を「花祭り」といって祝っています。
お釈迦さまは、どんな人の命にも、同じ価値がある。
肌の色も、生まれた場所も、障害があるとか無いとか、関係ありません。
全ての人間に共通した生きる目的、命の使い道があることを明らかにされています。
「あれは偶然起きた」「たまたまだった」と言われていることは、
実際にはごくごく小さな原因が大きな結果を引き起こしているのであり、
原因がないのではなくて、あまりにも小さくて分からないだけなのです。
小さな原因が予測もつかない大きな結果を生み出すことを
「Butterfly Effect バタフライ効果」と言ったりします。
小さな原因による小さな結果が、次の結果を起こし
さらにそれが次の結果を引き起こすことで
思いもよらない結果を生み出すことがあります。
仏教から出たことわざに
「袖振り合うも多生の縁」という言葉があります。
多生の縁の「多生」とは、
私達が生まれてから死ぬまでは一生ですが、
生まれては死んで生まれては死んでと、
果てしない過去から何生もあって、というのが
多生ということです。「縁」とはつながりのことです。
隣に座って肩が触れ合うだけでも、果てしのない遠い過去から
何回も何回も生まれたり、死んだりを繰り返してきた中で
結びつきがあった人なのだよと言われている言葉が
「袖振り合うも多生の縁」という言葉なのです。
親鸞聖人は、今から800年前、京都に
お生まれになっておられます。
親鸞聖人の教えは、唯一つ、なぜ生きるの答えでした。
なんのために生まれてきたのか、
何のために生きているのか、
どんなに苦しくても生きねばならないのはなぜか。
人はなぜ生きるか、という問いに
ハッキリと答えられた方が親鸞聖人です。
親鸞聖人は、苦しみの絶えない人生を
荒波の絶えない海に、たとえられています。
努力の量は同じでも、縁(環境や条件)が変われば、成果も変わる。
この「縁」の大切さを知らないと、
「こんなに頑張っているのに報われない」という不平不満が出てきます。
仏教では、どんな結果も、私の行いという原因と縁が結びついて
起きるのだと教えられています。
同じ商品を作れば、売り上げが同じになるかといえばそうではありません。
同じ商品をつくるという原因は同じでも売上という結果が変わってくるのは、
それがどんな人に届くか、どんな環境で販売されるかによって
結果は大きくかわってきます。
「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」
ゴッホとピカソといえば、誰もが知る天才画家ですが、その生活には、
天と地ほどの差がありました。
浄土真宗の葬儀や法事で
読まれるお言葉に「白骨の章」といわれるお言葉があります。
今から500年前、室町時代の後期に活躍された、
蓮如上人という方の書かれたお言葉です。
銘文として教科書にも紹介されています。
「白骨の章」を蓮如上人はどんな理由で、お書きになられたのか。
また「白骨の章」に何を込められてお書きになられたのかを知ることで、
なぜ葬儀の時に読まれるのか、理解されると思います。
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