今回ゲスト、合同会社あめおと商店 代表社員 木村 寛一氏は、通販事業の他にパン屋、ドッグフード工場を経営。5年後の50歳でセミリタイヤを目指し、年商10億円を目指して現在奮闘されております。2017年に楽天市場にショップをオープンした「JOUIR」は出店5年目の2021年に年商1億円を突破されました。

木村氏に『ネットショップ運営』についてお伺いしました！

▽なぜお勤めしながらネットショップを運営しようと思ったのですか？

私は通販会社で働いていましたが、社長になりたいという夢がありました。しかし、うつ病になってしまい、寝て起きてご飯を食べて寝る、という生活がずっと続いている中で、社長になる夢を諦めきれずチャレンジしてみようと思い、書類を自分で全て作り、提出して何回も書き直しがあった中で、自然に元気になっていき、そこからネットショップ運営が始まりました。
体が元に戻って働きながらやっていくのですが、長年通販会社にいたのでオリジナル商品で爆発的な商品が売れれば、そのまま一気にいけると思うところですが、私は通販は積み上げだと思っていたので、何年間か頑張れば結果が必ず出ると思っていました。商品数を2000アイテムと自分の中で目標にして、とにかく登録をしていくことをまず最初にやりました。
新規で登録された方の3分の2はいなくなる、と卸売会社に聞いていましたが、積み上げていけばだんだん売上も積み上がっていくことは分かっていました。
ちなみに日中働いて夜ネットショップをやっていたのは約3年くらいです。3年経ってからネットショップ運営で生活ができると思ったので勤めていた通販会社を退職しました。
その3年間の中で色んな業種の通販会社を回って、売れ筋商品が分かったり、全然関係ないジャンル、例えばタイヤを扱っている会社に入社したり、色んな経験をさせていただきました。

▽最初に販売した商材は？

2016年に設立し、美容商材や健康食品を扱っていました。現在、美容商材や健康食品のメーカーは厳しい状況ですね。
薬機法もありますが、一番残念だなと思うのは、最初は間口を広げるためにメーカーは色んな会社に商品を卸すのですが、商品が売れてリピーターが付くと、メーカーが商品を卸さなくなり、弊社で商品が出せなくなり、リピーターが自然にメーカー側にシフトしてしまうことです。
そのせいで、弊社は売れなくなってしまい、リピーターが付いても売るものがない状態になりました。

▽店舗をやっていて良かったことはありますか？

通販ではお客様の生の声を聞くことが出来なかったり、実際に商品を見ることができなかったりする部分がありますが、店舗はその部分を解消できたと思います。
例えば、実際に商品を使った感想を伝えたり、こういうのがあったらいいなという意見をもらったり、やりとりがすぐにできるところが大きかったです。

▽ここ3、4年で大きく伸ばせた理由はなんですか？

ドッグフードを発掘できたからだと思います。それも店舗がなければ卸していただけない商品だったので、それを扱うことができたということが一つ大きな要因ではあります。
独立した後、個人的に犬を飼い始めたのですが、その犬がアレルギーになってしまったんです。そこからドッグフードなど色んなものを調べていく中で、ペットショップに勤めたかったこともあり、通販のペットショップに勤めることになりました。
ペットショップの色んな商材を見ていく中で、自分でもその商材を扱ってみたいと思い扱い始めました。
ドッグフードを購入された方がシャンプーも購入されたり、とシナジー効果が生まれたので、これはもっと登録した方がいいと思いました。今となっては8割、9割がペット商材になっています。最初は美容商材だったのですが、逆転してしまいました。

▽色んなジャンルの商材を扱っていると、結局何のお店なのかわからなくなったことはありますか？

ありますね。サブジャンルでちょっとかけ離れてはいるのですが、女性のお客様が多かったということと、シナジーが高かったというところで融合できるんじゃないかと思いました。
最初は商品を卸してくれないということで悩んだりしたのですが、それが当たり前のようになってきてしまい、逆に最初に強気に出てたメーカーでも売れなくなってくると、またこちらに回ってくるという流れになっています。

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それでは木村氏流『失敗しないEC運用術』についてぜひお楽しみください！