われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎

90 中勘助 银汤匙 17(前編30③)


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オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」

エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」

作詞作曲 楠元純一郎

編曲 山之内馨



ラジオ収録20211109

中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国の小学校教諭)

読解者・朗読   松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)

読解者     福留邦浩(国際関係学者)楠元純一郎(法学者)

中国語朗読    刘耀鸿 聴講 张晓良 ANYU 張智航


鯉の滝のぼりの浴衣をきた飴屋の男が うどどんどん と太鼓をたたきながら肩と腰とでゆらりゆらりと調子をとつてくるあとからあねさんかぶりをした女がぢやんぢやかぢやんぢやか三味線をひいてくる。

鯉の滝上り→急流の滝を上って登竜門を抜けて龍になり天まで上るような立身出世のたとえ

あねさんかぶり→広げた手ぬぐいの真ん中を額に当て、左右を後ろに流し、てっぺんに向けて折り返す髪型を崩さない被り方。

卖糖的男的穿着鲤鱼跃龙门花纹的单和服,一边“咚咚咚”地敲着大鼓,一边肩膀和腰跟着节奏摇动着慢慢地走来,后边有一个戴着头巾的女人锵锵锵锵地弹着三味线。


たんと買つてやるとおかめの面をかぶつて踊るのを子供たちはずらりととりかこんで見物する。と、首をひねつたり、袖をふつたり、三味線にあはせていいかげんに踊りながらへんな足つきをして追つかけるものできやつきやつといつて逃げまはる。

たんと→たっぷり

ずらりと→多くの人や物が列に並んで壮観な様子

要是有人买了很多糖,他就会戴上面具跳舞,孩子们就一下子聚集了很多过来看。于是,他就会扭着头,甩着袖子,多少合着三味线的节奏跳一跳,然后用奇怪的步伐追了过来,于是孩子们尖叫着逃走了。


踊がすめば飴屋は「へえおやかましう」

と盥を頭へのせながら御愛嬌にわざと盥をおつことして泣き泣き帰つてゆく。

おやかましう → お 喧(やかま)しゅう →喧しい → うるさい

→ お騒がせしました, お邪魔しました → さようなら(別れの挨拶)

おつことして → 落っことして → 落として

跳完了,卖糖的大叔说一声“打扰了”把大盆扣在头上。为了讨孩子喜欢,特地把大盆弄掉,哭哭啼啼地回去了。



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