「アメリカや欧州に対抗!? 中国が長期的な宇宙科学計画を策定」 GDP(国内総生産)でアメリカに次ぐ世界第2位の中国は、製造業の分野で世界をリードするようになりました。そしていま、宇宙科学と宇宙開発の分野でアメリカに迫り、やがて追い越すことを目指しています。中国はこれまで月の裏側への探査や宇宙ステーション「天宮」(CSS)の運用成功などで成果を上げてきましたが、今回中国初となる、2050年を視野に入れた壮大な宇宙科学および宇宙開発計画を発表しました。中国科学院(CAS)、中国国家航天局(CNSA)、中国有人宇宙機関(CMSA)が2024年10月に発表した「国家中長期宇宙科学発展計画(2024-2050)」は、2024年から2050年までの中長期にわたる宇宙科学および宇宙開発の指針を与えています。国家中長期宇宙科学発展計画では、以下の5つの目標が掲げられています。