「アストロスケールの米国子会社が米軍の衛星に推進剤補給を実施へ 2026年夏に打ち上げ予定」 日本企業の株式会社アストロスケールは2025年4月9日、アメリカの子会社Astroscale U.S.がDoD=アメリカ国防総省の人工衛星に対する推進剤補給ミッションを行う予定であると発表しました。ミッションを遂行する衛星は2026年夏に打ち上げられる予定です。発表によると、このミッションでは「Astroscale U.S. Refueler」または「APS-R(Astroscale Prototype Servicer for Refueling)」と呼ばれるAstroscale U.S.の衛星が、USSF=アメリカ宇宙軍の静止軌道上の衛星に推進剤(発表では「ヒドラジン燃料」)を2回補給します。APS-Rは重量300kgで、再充填可能な推進剤タンクを搭載。本体となる衛星バスはアメリカのSwRI=サウスウエスト研究所が開発し、アメリカ企業Orbit Fabの推進剤補給インターフェイスが採用されています。従来の人工衛星は機能的に問題がないとしても、打ち上げ時に充填されていた推進剤が尽きれば運用を終えざるを得ませんでした。そこで近年では、衛星の寿命を延長するサービスの提供が一部で始まっています。