こんにちは、ホシノです。今回は永井玲衣さんの『世界の適切な保存』についてアワノさんが感じたことをお話いただく回。青山ブックセンターの思想系ランキングでも上位に入っており、気になっていた方も多い本なのでは。
最初にアワノさんが紹介してくれた「夏だから」という章では、「一見すると論理的に誤っていそうな主張や“弱い言葉”にも、その人だけの背景や固有の気持ちがある」と書かれているそう。たとえば、「夏は暑い。だからそのままであるべきだ」という“自然主義的誤謬”と呼ばれる論理の飛躍を、ただ「間違い」と切り捨てるのではなく、その奥の「なんでそう思うのか」をいっしょに見つめるわけですね。
また、「伝えることは、本質的に相手の領域へ踏み込むことなんだ」という考え方についても紹介しています。ここを読み解くために、実際に文章を「写経」のように手で打ち込みながら読んでいたアワノさん。なんと途中で涙がこぼれたとか。「こんな自分でも心がやわらかくなる」と言っていました。
最後は、その場限りで消えてしまいそうな“小さな言葉”を、哲学や詩人はどう扱うかという章について。言葉とその言葉が生まれた背景となる感情や関係を含めて永井さんは「適切に保存したい」と書かれています。
いわゆるロジカルな哲学とは少し違うアプローチで、人の言葉をすくい取っていく。いつもとは少し違った「読書の時間」になるかと思います。次回の収録では、さらに細かい章や詩の紹介がありますので、楽しみにしててくださいな!