「洗い足りないところはありますか、と聞かれても困るんです……」
リスナー「六法のおいしい水」さんの投書を目の当たりにしたハマナカ、どてらい、つくし。
リスナーさんが悩んでいるなら、答えてあげるのが漠然マイスターだ!
ということで今回はリスナー投稿紹介回です。
過去、「そんなのわからない」と答えた実体験を持つどてらい。
前提となる状況の確認から考察するハマナカ。
服屋での立ち回りに例えて解決策を提案するつくし。
三人揃えば文殊の知恵!
果たして六法のおいしい水さんの悩みを解決することはできるのか!
【目次】
- 00:00:00 俺の悩みを聞いてくれ! 投書に書かれた悲痛な叫び
- 00:01:54 洗う時? 流す時? 状況によって正解は変わる
- 00:07:52 客のパーソナリティを探る「枕詞プロトコル」
- 00:14:43 「お探しのものありますか」撲滅運動
- 00:30:08 クサクサすんな! 自分を変えろ
【要約】
- 00:00:00 俺の悩みを聞いてくれ! 投書に書かれた悲痛な叫び
今回は、おなじみマイスターネーム「六法のおいしい水」さんから届いた投書を紹介。美容室でシャンプーをしてもらっている時に聞かれる「洗い足りないところはありますか?」という質問に対し、「ありません」以外の答えが浮かばないという悩みである。そもそも他人のシャンプーに身を委ねている状態で、自分の頭のどこが洗い足りないかを把握するのは難しい。仮にわかったとしても、その場所を言葉で正しく伝えるのは至難の業。六法さんの悲痛な叫びに、ハマナカ、どてらい、つくしの三人が真剣に向き合う。 - 00:01:54 洗う時? 流す時? 状況によって正解は変わる
まず三人は、「洗い足りないところはありますか?」がどのタイミングで聞かれているのかを確認する。シャンプーで泡立てている時なのか、流している時なのか、それとも両方なのか。実はこの質問、タイミングによって意味が変わる。洗っている最中なら「もっとここを洗ってほしい」という確認に近く、流している時なら「流し足りないところはないか」という不快感の確認に近い。美容師側のリスクヘッジであり、顧客への気遣いでもあるこの一言を、状況ごとに分解していく。 - 00:07:52 客のパーソナリティを探る「枕詞プロトコル」
話は、美容室における会話そのものへ。美容師は髪を切るだけでなく、顧客がどんな会話を望むのか、どれくらい話したいのか、どう過ごしたいのかを探る必要がある。そこで出てくるのが「枕詞プロトコル」。いきなり本題に入るのではなく、軽い声かけや確認を通じて、相手のパーソナリティやその日の状態を探るという考え方である。こうした声かけは、沈黙を埋めるためだけではなく、サービス体験の質を調整するためのハンドシェイクなのかもしれない。 - 00:14:43 「お探しのものありますか」撲滅運動
美容室の話から、つくしは洋服屋での接客に話を広げる。服屋でよく聞かれる「お探しのものはありますか?」という質問は、客側からすると答えづらいことがある。まだ見たいだけなのに、急に目的を聞かれると、少し圧を感じる。けれど店員側にも、声をかけなければならない理由やマニュアルがある。大事なのは、客側も自分の状態を伝えること。「ちょっと見ているだけです」「気になるものがあったら聞きますね」など、やんわり返すことで場が楽になる。接客の声かけは一方通行ではなく、客と店員が関係性を調整するための小さなプロトコルなのだ。 - 00:30:08 クサクサすんな! 自分を変えろ
最終的に、六法さんへの答えは「ありません。ありがとうございます。」に着地する。「ありません」だけだと少し否定的に聞こえたり、自分の中にモヤモヤが残ったりする。そこに「ありがとうございます」を添えることで、相手への感謝とリスペクトが加わり、言う側の心も少し整う。これは美容室に限らず、仕事のチャットや日常会話にも応用できる。相手を変えるのではなく、自分の言葉の出し方を少し変える。これが漠然マイスターたちの出した、現実的でやさしい解決策だった。
【漠然なる気付き】
- 「洗い足りないところはありますか?」は、単なる定型句に見えて、実は顧客確認、リスクヘッジ、気遣い、沈黙回避が重なった接客プロトコルである。
- この質問は、洗っている時に聞かれるのか、流している時に聞かれるのかで意味が変わる。
- 他人に頭を洗われている状態で、自分の「洗い足りない場所」を正確に把握するのはかなり難しい。
- 仮に場所がわかっても、頭部の位置を言葉で伝えるのは難しい。右、左、後ろ、奥など、視点によって表現がズレやすい。
- 美容師側にとっては、途中で合意ポイントを作ることがサービス上の安心につながる。
- 美容室の会話は、雑談ではなく顧客のパーソナリティを探るヒューマンスキルでもある。
- 接客の声かけは、店員側にも理由がある。客が圧を感じる一方で、店員にも声をかける責務やマニュアルがある。
- 「お探しのものはありますか?」は便利な質問だが、客側からすると答えづらく、圧を感じやすい。
- 客側も「見ているだけです」「必要になったら聞きます」と伝えることで、接客の距離感を調整できる。
- 「ありません」という答え自体が悪いわけではない。そこに「ありがとうございます」を添えるだけで、印象と自分の心持ちが変わる。
- 感謝の言葉は、相手のためだけでなく、自分のクサクサした気持ちを和らげる効果もある。
- 相手や環境をすぐに変えられない時は、自分の返し方を少し変えるのが現実的な攻略法になる。
- 第32.5回は、美容室のシャンプー台での一言から、接客、会話、心理的負担、感謝の効能まで広がった、実用的なリスナー投稿回だった。
【本日の漠然マイスター】
- ハマナカ
紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。
漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある研究家気質のマイスター。
ハマナカのInstagram - どてらい
物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。
漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられる感覚派マイスター。
どてらいのInstagram - つくし
「衣装計画」として、手品師に向けた衣装づくりやヘアメイクなどを行う作り手。ハマナカの学生時代の先輩でもあり、学生マジックの伝統や舞台づくりを衣装面から支えてきた。
漠然スタイルは、物事の背景にあるストーリーや温度をすくい上げる「不思議の魔力」型。
つくしのInstagram
【インフォメーション】
- もとむ! 投書(メール)職人!
あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?
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