中核与党・タイ貢献党の首脳らによれば、下院カジノ合法化委員会は合法化に関する検討をほぼ終えており、合法化案を来週にも議会に提出できる見通しだ。同委員会の委員長を務めるチュラパン副財務相は３月12日、「委員会による検討は概ね完了している。合法化案にはカジノの合法化に関する包括的な情報が含まれている」と説明する。同案は下院で了承された後、承認を得るために閣議に上程される。

タイ国政府観光庁（TAT）はこのほど、４月12～16日のソンクラン（タイ旧正月）連休に約51万人の外国人観光客がタイを訪れ、国内旅行も約429万回に上ることで244億バーツあまりの観光収入が期待できるとの試算を発表した。タパニーTAT長官によれば、今年のソンクラン連休は昨年と比べて観光収入が49％あまり増加することが期待されるという。観光収入の内訳は、タイ国内旅行からが約156億バーツ、訪タイ外国人からが87億6000万バーツあまりとなっている。

タイ南部ナコンシタマラート県ムアン郡（県庁所在地）の仏寺の裏手にある池でミャンマー人女性の他殺体が見つかった事件で、地元警察が殺人および死体遺棄など容疑で元ボーイフレンド（27）の逮捕状をとったことが３月12日までにわかった。殺害されたのは地元のデパート内飲食店で働いていた女性（32）で、ネットへの投稿が多くの人の関心を集めていたインフルエンサー。４日から消息不明になっていたが、約１週間後、池で首や胸を刃物で刺された他殺体で見つかった。 警察によれば、容疑者は同じ職場で働いていたタイ人の男で、４日から雲隠れ。この容疑者が被害者から盗んだ重さ３バーツ（45.６グラム）の金製ネックレスを金製品店に持ち込んで換金していたことも確認されている。このほか、被害者の友人によれば、容疑者は被害者から約10万バーツを借りていたとのことだ。

住宅金融協会のアロンコット会長によれば、新型コロナの感染拡大が収束に向かうなか、住宅ローンを申請しても融資を断られる人の割合が増えているという。理由としては、コロナ禍で経済活動が非常に停滞したことで景気がまだ低迷していることや借り手の返済能力が低下したままであることなどが挙げられるという。同会長は、「金融機関に住宅ローンを申し込み融資を断られる割合は、コロナ禍前は５割以下だったが、コロナ禍後は５割を上回っている」と指摘する。具体的には、300万バーツ以下の住宅購入のために融資を申請した比較的低所得の人々で融資を断られる割合が高い。一方、500万～700万の中・高級住宅の購入のための住宅ローン申請は断られる割合が５割を下回っているとのことだ。

世界ムエタイ連盟（WMF）の「第19回世界タイトルマッチ」がバンコクのザバザール・ホテルで３月12日から20日にかけて開催される。40カ国から参加したプロムエタイボクサー500人以上がチャンピオンベルト争奪戦を繰り広げる。タイトルマッチの詳細は先ごろ、WMF幹部が記者発表を行って明らかにした。会場のホテルはバンコク都チャトゥチャク区ラチャダピセーク通りに位置しており、試合はテレビ局「チャンネル５」の公式フェイスブックページで放送される予定。

麻薬制圧委員会事務所（ONCB）は３月11日、米国からのコカイン５.４キロが密輸されたことに関連してスワンナプーム空港で西アフリカの麻薬ネットワークメンバーとみられる３人を逮捕したと発表した。 コカインは衣類の入った荷物の中に隠されており、この荷物を受け取りに来た３人が関係当局の協力によって捕らえられた。 パナラットONCB事務局長は、「逮捕された容疑者３人は、バンコクのスクムビット・ソイ４（ソイ・ナナ）を拠点に麻薬取引などの犯罪に関わっていた西アフリカ麻薬組織の構成員。ONCBは約１カ月前からソイ・ナナで麻薬犯罪などの取り締まりに力を入れており、その結果、３人が逮捕されることになった」と説明している。組織メンバーはソイ・ナナの遊興施設で麻薬を密売し、人身売買などの犯罪にも関わっていたとみられている。

昨年８月末に15年ぶりに帰国し収監されたタクシン元首相への政府の対応については以前から「特別扱い」といった批判が出ているが、キティサク上院議員はこのほど、上院が３月25日にこの件について討論することを予定していると明らかにした。元首相はすでに仮釈放されてバンコク都内の自宅で療養しているが、それまで警察病院の特別室に入院するという形で服役していた。元首相の容体は個人情報に該当するとして公表されておらず、このような異例な形での服役が許された背景は不透明なままとなっている。

首都圏警察は３月10日、バンコク都バンケン区のホテルで体重約130キロの女（49）を売春容疑で逮捕した。警察によれば、肥満女性を好む男性向け売春に関するネット広告から、警察が客を装い予約を入れ料金を口座に送金。その後、９日夜、指定されたラムイントラ通りのホテルに肥満女性７人を連れて現れた容疑者を逮捕した。広告では性サービスの料金は相手をする女性１人当たり１回1800バーツとされていた。逮捕された容疑者が宿泊していたホテルの部屋からは複数の性具と大量のコンドームが押収された。

タイ農協省畜産局は隣国ラオス国内でこのほど、炭疽菌感染が３例報告されたことから、畜肉からの感染を避けるために畜肉を食す場合は十分に加熱するようタイ国民に呼びかけた。カニカー政府副報道官は、「炭疽は非常に危険な感染症なので、半生やよく火の通っていない牛、水牛、山羊、羊の肉を食べないで欲しい」としている。

タイ北部と首都圏は以前から大気汚染の悪化で知られているが、北部チェンマイ県のニラット知事は３月10日、森林火災の原因を作った人物の逮捕につながる情報の提供者に１万バーツの賞金を与えると発表した。これは今月に入って農業目的の野焼きなど人為的原因による森林火災が増加していることによるもの。同知事は、「山火事発生の原因となる行為をした犯人に関する情報を提供してくれた者には、犯人逮捕のその日に１万バーツが与えられる」と説明。知事によれば、チェンマイ県では今年１～２月期に当局が野焼きを防止するために目を光らせていたが、そのおかげで20万ライ（３万2000ヘクタール）以上の農地で野焼きが行われるのを防ぐことができたという。