「ボーイングの宇宙船「スターライナー」打ち上げ再延期 早くても日本時間6月2日未明に」 アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカの航空大手Boeing(ボーイング)は2024年5月22日付で、ボーイングが開発中の新型宇宙船「CST-100 Starliner(スターライナー)」による有人飛行試験ミッション「Crew Flight Test(CFT)」の打ち上げが再び延期されたことを発表しました。CFTの打ち上げは早ければ日本時間2024年6月2日に実施される予定です。【最終更新:2024年5月23日10時台】スターライナーはスペースXの「Crew Dragon(クルードラゴン)」とともにアメリカ航空宇宙局(NASA)のCommercial Crew Program(コマーシャルクループログラム、商業乗員輸送計画)のもとで開発がスタートした有人宇宙船で、これまでに2回の無人飛行試験が実施されています。今回は有人飛行試験としてNASAのBarry Wilmore(バリー・ウィルモア)宇宙飛行士とSunita Williams(スニータ・ウィリアムズ)宇宙飛行士が搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)での短期滞在が予定されています。CFTのスターライナー打ち上げは日本時間2024年5月7日11時34分に予定されていましたが、打ち上げに使用される「Atlas V(アトラスV)」ロケットの上段(2段目)「Centaur(セントール)」の液体酸素リリーフバルブで問題が確認されたため発射2時間前に延期が決まり、アトラスVを運用するUnited Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)がバルブの確認と交換を実施。続いてスターライナーのサービスモジュールに組み込まれている姿勢制御システム(RCS)で検出された少量のヘリウム漏れに対応する必要が生じたため、打ち上げ予定日時は直近では日本時間2024年5月26日に再延期されていました。