「ブルー・オリジン、1年9か月ぶりに有人宇宙飛行ミッション再開 6人のクルーが搭乗」 アメリカの民間宇宙企業Blue Origin(ブルー・オリジン)は2024年5月19日(日本時間・以下同様)、同社の有人宇宙船「New Shepard(ニュー・シェパード)」による有人宇宙飛行ミッション「NS-25」に成功しました。NS-25ではクルーカプセルが海抜約107kmの宇宙空間に達し、地球周回軌道に投入されず地球へ帰還するサブオービタル飛行を実施。搭乗したクルーの1人はアメリカ初の黒人宇宙飛行士候補に推薦された経歴があります。【最終更新:2024年5月27日17時台】6人のクルーが搭乗したNS-25ミッションのクルーカプセルを載せたNew Shepardは、2024年5月19日23時35分にアメリカ・西テキサスにあるBlue Originの打ち上げ施設から打ち上げられました。クルーカプセルは海抜約107kmの宇宙空間に達したのち、発射約10分後にパラシュートを展開。Blue Originによる公式中継のアーカイブを確認すると、3つあるパラシュートのうち、1つが完全に膨らまず2つのパラシュートで帰還しているのが分かります。公式中継では2つのパラシュートで着陸可能なこと、着陸後に6人のクルーは無事であることが説明されました。New Shepardによる有人宇宙飛行は2022年8月の「NS-22」以来、1年9か月ぶりとなりました。2022年9月に行われた無人飛行ミッション「NS-23」では発射後にエンジンの問題が発生して打ち上げに失敗しており、原因究明のため2023年12月に実施された「NS-24」まで打ち上げが中断していました。