2023年12月26日(火)放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
フランスとスペインにまたがる地域に
ルーツがあり、独自の言語や文化を持つ
バスク人の移民の研究者で、自身もバスク人の
ペドロ・オイアルサバルさんがこのほど、
糸満市の平和祈念公園を訪ね、
平和の礎や資料館を見学しました。オイアルサバルさんの研究で、
沖縄戦にバスク系アメリカ兵士およそ20人が
派遣され、このうち6人が死亡したことが
判明しています。
オイアルサバルさんは「ウチナーンチュや
日本人、アメリカ人、そしてバスク人など、
いかなる出自であれ第2次世界大戦で戦没した、
すべての人々のことを
忘れてはならない」と強調しました。
初めて沖縄を訪問したオイアルサバルさんは、
平和の礎で6人の名前を読み上げ
「バスク人の生涯と記憶をたどる作業において、
まさに“いちゃりばちょうでー”の精神が
私たちをここまで導いてくれた」と
話しました。
一方、平和の礎に6人の名前は
刻銘されておらず、「軍の記録をたどりたい。資料が見つかり、親族の希望があれば、
刻銘を申請したい」と話しました。
同行した琉球大学名誉教授で
国際言語文化センターの金城宏幸会長は
「バスク人は各地に移民として根付き、
強いネットワークを維持している。
沖縄県系人の移民と
類似している」と語りました。