月に一度ある全校集会で、生活指導が学生の頭髪をひとりずつ見ていくのです。
そのジャッジは、2つのルールに基づいて行われました。
自分を含む思春期真っ盛りの男子高校生は「この2つのルールを守りながら、いかにお洒落な感じを出すか?」という問いに日々取り組んでいました。(長髪への憧れが極まって、なけなしのお小遣いを使ってウィッグを買ったりもしていました)
そんな抑圧された高校時代を過ごしていたので、大学入学と同時に髪を伸ばし始めました。十分に伸ばした髪を整えるべく、当時読んでいた雑誌“FINEBOYS”のヘアスタイルの切り抜きを右ポケットに、新しい自分への期待を左ポケットにぱんぱんに詰め込んで、表参道の美容院に向かいました。
FINEBOYSのモデルは、みんなぱっちり二重の中性的な顔立ちばかり。
髭の濃い、ぱっちり一重ホームベース輪郭人間が参考にしていい髪型ではなかったのです。
実は不自由に救われていたんだな、ということに気がついた19の夏でした。
などの制約がありますが、自由律俳句には一切の縛りがありません。
・・・らしいです。今回、葛原は思いついた文章を読んでいるだけなので、その難しさに気づくまでも至っていません。とにかく考えている時間が楽しかったので、もしよかったらみなさんも是非。