「トライアルはなぜ福岡の山間部でリテールDXを実現しようとしているのか?」 「スーパーセンターを主力業態に小売事業を展開しているわれわれトライアルグループですが、目下とくに力を注いでいるのが、福岡県内をフィールドとした「街づくり」です。産官学連携事業として2020年に福岡県宮若市で開設した「リモートワークタウン 『ムスブ宮若®️』」はリテールDXの推進拠点として、トライアルとパートナー企業を合わせた48社・240名以上(23年12月末時点)が流通業の発展のために研究を行っています。連載第5回目となる今回は、小売ビジネスを生業とするトライアルがなぜ宮若という地でリテールDXの実現をめざしているのか、そのねらいと今後の展望についてお話しします。 本題に入る前にまずお伝えしておきたいことがあります。これまでも本連載で繰り返し言及してきたとおり、本当に流通のあり方を変えるのであれば、「トライアルだけ(自社だけ)で進めていくのは不可能」だということです。さまざまな企業が参画・介在する「エコシステム」を形成することで、小売業だけでなく、製造業や物流業、金融業などさまざまな産業が連携し、相互に刺激しあいながら、新たな価値を創出することができる。われわれはそう確信しています。」