「いまだ着地見えぬ値上げラッシュ……2023年後半戦の価格改定動向まとめ」 「2022年に始まった食品・サービスの値上げラッシュは、1年以上が経過した現在も継続している。奢侈品のみならず食品、ガソリンなど日常生活に欠かせない身の回りのあらゆるモノの価格が上昇し、再値上げ、再々値上げとなった商品も少なくない。最近は「値上げ慣れ」「値上げ疲れ」といった言葉も登場するなど、「未曽有」と言われた2022年に比べて、生活者の値上げへのプレッシャーや抵抗感は減退しているように見える。しかし、ウクライナ情勢をはじめ、世界経済情勢の先行きは不透明さが一層増しており、コスト圧力に伴うメーカー各社の値上げは着地点が見えない状況となっている。本稿では、食品を中心に2023年後半の企業による値上げ動向を概観する。 帝国データバンクが定期調査を行っている「食品主要195社」価格改定動向調査によると、8月31日時点における2023年の食品値上げ品目数は、既に値上げされたものや、今後予定するものを含むと、累計3万1036品目となった。この数は、2022年の年間食品値上げ品目数の2万5768品目をすでに上回っている水準となる。「バブル崩壊以降で類を見ない記録的な値上げラッシュ」と同社が述べているように、昨年に比べ、よりハイペースで食品の値上げが実施されているということになる。」