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p.31〜35
さて、それでは、「コペルニクス的転回」という言葉にポイントを置きながら、本章の冒頭に掲げた磁場と反転に話を戻します。
今、少々触れましたように、本書で言うところの磁場と反転は、言うまでもなく、無限の世界を基準としたものです。
インターネットで磁場、反転と検索すれば、色々な知識、情報が得られます。
例えば、N極とS極が作る磁場とか、あるいは、地球の磁場と反転、太陽の磁場と反転とかいう類のものです。ただし、それらは、全部有限の世界のお話なんです。確かに、そこには目に見えないエネルギーが働いています。しかしながら、それは、本書で言うところの磁場と反転とは一線を画すというか、全く別物です。いいえ、別物というよりも全くスケールが違うという表現のほうが適切でしょう。
目に見えないエネルギーが働いているという表現は同じであっても、有限の中での磁場と反転は、無限の中でのそれと比べれば、とても小さな世界だと言わざるを得ません。
それは、無限の世界の磁場と反転のエネルギーをご自身の心で感じられれば、はっきりとします。
そもそも、地球とか太陽とかと表現されれば、私達人間からすれば、とても大きな世界のことのように思ってしまいます。従って、そのところにおける磁場と反転のエネルギーはさぞかし大きいだろう、すごいだろうということかもしれませんが、私達人間という存在は、それどころではないということを、ぜひ、あなたの心で感じて、知っていただきたいと私は思っています。
ただし、最初は、無限の世界を基盤とした磁場と反転は、分かりづらいでしょう。そして、なかなか信じられないでしょう。
自分の中で「コペルニクス的転回」が起こりつつある状態になっていなければ、確かにそうかもしれません。
しかし、それでも、私は、一人でも多くの方に、無限の世界を基盤とした磁場と反転のエネルギーを、それぞれの心で感じて、心で分かっていただきたいと思っています。
無限の世界を基盤とした磁場のエネルギー、反転のエネルギーが、本来の磁場のエネルギーであり、本来の反転のエネルギーです。そのことを心で感じ、心で分かる人であるならば、自分が生まれてきた本当の目的もはっきりと分かってくるし、それが分かってくれば、自分の人生を心から喜びで全うできるんです。
どれだけ知識を高め、多くの情報を持ち、社会から称賛された人生であっても、それは所詮、有限の世界の中の出来事です。だから、その結果として、どんなに富と権力を掌握した人生であっても、それは、本当の喜びとか本当の幸せに繋がってこないんです。
確かに、表面上は喜び溢れ、幸せに満ちているように映るかもしれませんが、それが本当の喜びとか本当の幸せに繋がってこないのは、私達人間の中にある根源的な寂しさは、それらによって埋めることができないからです。形の世界における富と権力では、人間の中にある根源的な寂しさを解消することは絶対にできません。
なぜならば、私達人間の中にある根源的な寂しさは、自分を捨て去ったことにあるからです。
私達は、本当の自分というものを捨て去ったんです。本当の自分を捨て去った私達人間はみんな、根源的な寂しさを抱えてきました。自分の本質が見えない人間は寂しくて当たり前です。私達の本質は無限の中にあるんです。だから、その自分達の本質に触れていく人生こそ、喜びに満ち溢れ、幸せに満ち溢れている人生だと言えるのではないでしょうかと、私は問いかけているのです。
私達人間の本当の姿は目に見えません。今ある肉体は、どなたの肉体も時間とともに機能が低下し、やがて朽ち果てていきます。
しかし、たとえ、自分のこの肉体が朽ち果てようとも、自分という本質は永遠に朽ち果てないものなんです。
このような発想を基盤にして、肉体を持っている今、つまり、生きている今をどのように存在していくか、そのことについて、真剣に思ってみること、考えてみること、それが何よりも、何よりも大事なことなんです。