「地球も「日傘」で暑さ対策? 太陽光の入射量を減らす構造物に新たなアイデア」 私たちは真夏など日射しの強い日に、日傘をさして日光を遮ろうとします。ハワイ大学天文学研究所の天文学者István Szapudi氏は、日傘をさして歩くハワイの人々の様子を見て、地球も日傘をさすことで温暖化がもたらす気候変動を緩和できるのではないかと思いつきました。つまり、宇宙空間に「日傘」を設置して、地球に入射する太陽光の量を減らそうというのです。【▲ 小惑星につながれた「シールド」の想像図(Credit:Brooks Bays/UH Institute for Astronomy)】日射による暑さから身を守る最も単純な方法が日傘をさすことであるように、地球の気温を下げる最も単純な方法は、地球と太陽の間に構造物を配置して、入射する太陽光の量を少しでも減らすことです。このアイデアは「ソーラーシールド」と呼ばれ、過去にも提案されたことがあります。