AIの学習データって、どこから来ると思いますか? 答えは「ウェブ全部」。じゃあ、その"全部"にこっそり嘘を混ぜたら、どうなるのか。
ワシントン大学とAllen Institute for AIのチームが2026年7月に公開した論文を取り上げます。彼らが作った「HALFLIFE」という分析手法は、ネットに撒いた文章が、クロール・テキスト抽出・品質フィルタという何段もの関門をくぐり抜けて、最終的にAIの教科書に載る確率を初めて実測しました。
その数字が、0.13%。小さく見えて、Wikipedia全体より多くの文書に相当します。そして必要な毒はたった250件——逆算すれば、自動化ボットの射程圏内。
一方で、同じ「第三者が他人のサイトに文章を置ける」仕組みでも、ネット広告経由はまったく効かない。この対比が、この研究の一番面白いところです。