「ESA宇宙望遠鏡「ガイア」が10年以上続いた科学観測を終了 どんなミッションだった?」 欧州宇宙機関(ESA)は2025年1月15日付で、ESAの宇宙望遠鏡「Gaia(ガイア)」が全天スキャンを完了し、10年以上にわたったミッションの科学観測を終了すると発表しました。Gaiaは天体の位置や運動について調べるアストロメトリ(位置天文学)に特化した宇宙望遠鏡です。数多くの星々の年周視差や固有運動、明るさの変化といった情報を数年にわたって取得し、天の川銀河のより正確な三次元マップを作成するために開発されました。年周視差は天球上の天体の位置が地球の公転運動に従って周期的に変化するように見える現象、およびその大きさ。固有運動は天球上における天体の見かけの動きのこと。年周視差からは天体までの距離を、固有運動からは個々の天体の動きを知ることができます。どちらも正確な情報を得るためには天体の位置を高い精度で観測し続けなければなりません。