今回は『Dirty Genes - Super Seven』編の第2回として、脳の刺激を片付ける遺伝子「COMT」について話しました。
夜になっても頭が止まらない人。
朝になっても頭が起きない人。
一見すると正反対に見えるこの2人を、今回は架空ケースのミカさんとユウキさんを通して見ていきます。
ミカさんは、仕事も家庭もきちんと回している品質管理リーダー。細かい違和感に気づける一方で、夜になると会議の一言、子どものこと、明日の予定が頭の中でぐるぐる回り始めます。
ユウキさんは、在宅勤務中心のITエンジニア。朝はなかなかエンジンがかからず、コーヒー、Slack、スマホで少しずつ起動します。でも締切前になると、急に集中して一気に片づけるタイプです。
この違いを考える入口になるのが、COMTです。番組では覚えやすく「コムトさん」と呼んでいます。
COMTは、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなど、やる気・集中・緊張に関わる刺激系の物質を片付ける酵素です。
スロー型:片付けがゆっくりな人は、刺激が夜まで残りやすい。
ファスト型:片付けが速い人は、刺激が残りにくく、やる気スイッチが入りにくい。
英語圏では、これを Warrior / Worrier という言い方で説明することがあります。番組では、Warriorを「戦士タイプ」、Worrierを「心配さんタイプ」として紹介しつつ、これは性格診断ではなく、体質理解の入口として扱っています。
後半では、各タイプの整え方、そして、私自身と相方のCOMTタイプの話も少し出しながら、COMTだけでは決まらないということや、複数のコードを見て判断するハプロタイプという話にも触れています。
遺伝子は変えられない。
でも、コムトさんに渡す仕事量と、脳に入れる燃料は変えられる。
そんな視点で、自分の「頭が止まらない日」「なかなか動き出せない日」を見直す回です。
【今回出てくる主な話】
- COMTとは何か
- ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンのざっくりした違い
- COMTスロー型とファスト型
- Warrior / Worrier という考え方
- 夜に頭が止まらないミカさんのケース
- 朝に頭が起きないユウキさんのケース
- スロー型とファスト型それぞれの整え方
- 私自身と相方のCOMTタイプの話
- ハプロタイプという考え方
- COMTだけでは決まらないという話
【ラボノート:COMT】
COMTは実は脳だけではなく、肝臓でのホルモン処理にも関わっていますが、今回のエピソードでは、分かりやすさを優先して脳の話に絞ってお話ししています。
【ラボノート:Warrior / Worrierについて】
Warrior / Worrier は、COMTの違いを直感的に理解するための便利な言い方ですが、人を決めつけるラベルではありません。実際の体調や行動は、COMTだけでなく、睡眠、ストレス、栄養状態、カフェイン代謝、鉄、B12、葉酸、B6、甲状腺、血糖、女性ホルモン周期など、いろいろな要素が重なって決まります。
【ラボノート:カフェインとCOMTについて】
カフェインそのものの代謝は主にCYP1A2が関わります。COMTはカフェインを直接分解する中心酵素ではありません。ただし、カフェインはドーパミンやアドレナリン系の刺激に関わるため、COMTスロー寄りの人では「刺激が残る感じ」として体感に出ることがあります。ここは混同しやすいので、COMT単独で判断しないことが大切です。
※この番組は、健康や栄養に関する一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療・処方を行うものではありません。サプリメントの使用や食事の変更、検査結果の解釈は、体質や持病、服薬状況によって異なります。気になる症状や不安がある場合は、医師などの医療専門職にご相談ください。
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